MLBの2010シーズンが日本時間6日、本格的にスタートし、各地で開幕戦が行われた。ニューヨーク・ヤンキースからロサンゼルス・エンゼルスに移籍した松井秀喜は地元でのオープニングゲームに「4番・DH」で先発出場。3−3の同点で迎えた5回、2死1、2塁のチャンスでライト前に勝ち越しタイムリーを放つと、8回には右中間へ移籍後第1号となるソロ本塁打を叩きこんだ。エンゼルスは主砲の2安打2打点の活躍で6−3と勝利。赤いユニホームを身にまとった背番号55が早速、アナハイムのファンから大歓声を浴びた。
 またヒューストン・アストロズの松井稼頭央も試合には敗れたものの、4打数2安打と好調な滑り出し。シアトル・マリナーズのイチローはオークランド・アスレチックスとの開幕戦で4打数1安打。10年連続200安打の大記録へ着実な第一歩を踏み出した。メジャーリーグ3年目を迎えるシカゴ・カブスの福留孝介はアトランタ・ブレーブスと対戦し、1打席目、2打席目と連続安打をマークした。今季はブレーブスに所属する斎藤隆は7回に3番手として登板し、福留と対戦。既に2安打を放っている相手をレフトフライに打ち取るなど、1回を無失点に抑えた。

 一方、ピッツバーグ・パイレーツに移籍した岩村明憲は4打数無安打と結果は出なかったが、初回の第1打席で四球を選び、その後の同点2ランにつなげた。今季からメジャー挑戦するニューヨーク・メッツの五十嵐亮太、高橋尚成はブルペンで待機していたが、デビュー登板は2戦目以降にお預けとなった。