17日(現地時間)、米国フロリダ州で開催されたデルレービーチ国際選手権男子シングルス決勝に進出した錦織圭が第1シードのジェームズ・ブレーク(米国)を下し、ツアー初優勝の大金星を挙げた。日本男子のツアー優勝は1992年4月の韓国オープンの松岡修造以来、実に16年ぶり2人目。
 世界ランキング244位の錦織は予選を突破し、今回が6度目の本戦出場となった。松岡以来、日本男子としては2人目の決勝進出を果たすと、世界ランキング12位のブレークを相手に3−6、6−1、6−4と準決勝のサム・クエリー(米国)戦に続いての逆転勝利を収めた。18歳1カ月19日の錦織は98年1月にアデレードで優勝したレイトン・ヒューイット(豪州)がもつ16歳10カ月18日に次ぐ年少記録となった。

 島根県出身で5歳からテニスを始めた錦織は、小学6年で高校生に勝つなど、「天才少年」として国内のテニス界ではその名を馳せていた。13歳で拠点を米国に移し、昨年10月にプロに転向。6大会目で初制覇を成し遂げた錦織はランキングも一気に131位に浮上し、国内ではトップに躍り出た。松岡修造以来、日本男子テニス界にとっては待望のスター誕生といえる。今後、この若き新鋭が世界を相手にどんな活躍を見せてくれるのか、国内外での注目が集まりそうだ。