缶コーヒーブランド「ジョージア」は、今シーズンよりプロ野球12球団と提携、さらにNPBパートナー契約を締結し、“チームの勝利のために貢献した素晴らしいプレー”に贈られる「ジョージア魂」賞を創設しています。このたび、第４回の「ジョージア魂」賞が決定しました。今回は北海道日本ハム・ダルビッシュ有投手が５月８日（対東北楽天戦）にみせた９回156球の熱投に対して賞が贈られます。
（写真：９回で決着はつかなかったが、東北楽天・岩隈投手との息詰まるエース対決を展開した） 今回の「ジョージア魂」賞は、５月７日から５月20日にかけて行われた公式戦から山田久志氏（元阪急）、高木豊氏（元大洋）、伊東勤氏（元西武）、桑田真澄氏（元巨人）、柳本元晴氏（週刊ベースボール編集長）、二宮清純（当HP編集長）の６名の選考委員によってノミネート６プレーが選出され、「ジョージア ベースボールパーク」のサイト上のファン投票によって決定しました。ダルビッシュ有投手のプレーには、総投票数42236票中、最多の15308票が集まりました。
なお、「ジョージア魂」賞には、これまで阪神・城島健司捕手（３月27日、対横浜戦でのサヨナラ本塁打）、巨人・越智大祐投手（４月10日、対中日戦でのリリーフとタイムリー）、東京ヤクルト・中澤雅人投手（４月23日、対横浜戦でのプロ初完封＆猛打賞）が輝いています。今後もシーズン終了まで全12回、ノミネートプレーの中からファン投票によって受賞者が決まる予定です。受賞者にはトロフィーとともに副賞としてジョージア製品１年分（12ケース）、賞金30万円が贈られます。
今回より「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、選考委員のひとりでもある二宮清純の書き下ろしコラム「野球探偵007」のコーナーがスタートしました。受賞プレーはもちろん、ノミネート６プレーの中から二宮がイチオシしたものに関して、それぞれコラムを掲載します。当サイトでは、その中から二宮が推薦した阪神・大和内野手（５月18日、福岡ソフトバンク戦での９回同点打を呼びこんだ二盗）のコラムを特別に掲載します。
阪神・大和「勇気ある走り」
足にスランプはない――。そう口にする評論家は少なくない。
「あれはウソですよ」。かつて、そう語ったのは日本球界最多の通算1065盗塁、盗塁王13回の福本豊だ。
（写真：ノミネートプレーが飛び出した試合では延長10回に相手を突き放す犠飛も放った）「盗塁はメンタルなものなのだ。オレだって２回も続けて失敗したら、“またダメか”と不安になったものだよ。一番大事なのは失敗を怖れずに走る勇気を持ち続けることだよ」
５月18日、ホークス対タイガース戦。１点ビハインドで迎えた９回表、無死で出塁した城島健司の代走として大和が起用された。
盗塁は見え見えの場面である。馬原孝浩と山崎勝己のバッテリーは当然のことながら俊足のファーストランナーを警戒した。
当然、キャッチャー山崎の初球のサインはストレートだ。変化球よりもストレートの方が二塁で刺しやすい。
ところが大和は初球から走った。山崎の送球はショート方向にそれた。楽々、セーフだ。
この後、桧山進次郎の同点タイムリーが飛び出し、延長10回表には新井貴浩の犠牲フライで勝ち越しを決めた。
大和は自らの足でスコアリングポジションに進んだ以上の働きをした。初球から走ることで後続のバッターに「積極的にいこう」という勇気を与えたのだ。
「もちろん、失敗することもあります。それを越えていかないと（盗塁）数も増えていかないわけですから」と大和。
彼は６月２日の対ゴールデンイーグルス戦でも代走として出場し、初球から走った。その後、打線が爆発し、阪神は７−３と快勝した。大和の走りがチームをどれだけ勇気付けていることか。それが一番よくわかっているのは現役時代に通算200盗塁を決めている真弓明信だろう。
＜大和（やまと）プロフィール＞1987年11月５日、鹿児島県出身。本名は前田大和。2006年に高校生ドラフト４巡目で阪神に入団。昨季は４年目にして一軍デビューを果たすと、主に代走、守備固めで66試合に出場。11月にはU−26NPB選抜に名を連ねるなど飛躍の年となった。今季は６月７日現在、33試合に出場し、打率.286、６盗塁をマークしている。
「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、受賞したダルビッシュ有投手についても二宮清純の書き下ろしコラムを掲載中！ 第５回「ジョージア魂」賞ファン投票も合わせて実施中です。
東北楽天・内村賢介内野手、巨人・小笠原道大内野手、東京ヤクルト・相川亮二捕手、千葉ロッテ・吉見祐治投手、同・井口資仁内野手、横浜・内川聖一内野手の６プレーがノミネートされています。ぜひ投票に参加してみてください。
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