当HP編集長・二宮清純が出演するニッポン放送ラジオのレギュラー番組「ファンケルプレゼンツ 二宮清純のスポーツレジェンド」(月曜19:30〜)が現在、好評放送中です。この番組ではスポーツに情熱をかけているアスリートの方々をゲストにお招きし、インタビューを展開します。8月はゴルフ界の第一人者、中嶋常幸プロが登場。今をときめく石川遼選手や、青木功選手、尾崎将司選手らライバルたちとのエピソード、そして8月20日から開催されるファンケルクラシックへの意気込みまで、たっぷりと語っていただきます。
(写真:ラジオのパーソナリティを務めるほどの巧みな話術は必聴です!)
 中嶋プロは小学校からゴルフをはじめ、18歳の時、当時の最年少記録で日本アマを優勝。21歳でプロに転向すると次々とツアー優勝を飾り、青木選手、尾崎選手とともに「AON時代」を築きました。賞金王にも4度輝き、ツアー48勝は歴代3位。また1988年の全米プロ3位など、世界4大メジャー大会すべてでトップ10入りを経験した唯一の日本人プレーヤーです。

 8月2日の初回放送では、そんな世界を知る中嶋プロから、日本人選手がメジャータイトルを獲るための方法を伺います。「石川(遼)君みたいな選手が、仮に20人いて今アメリカで戦っていたら勝っているよね」。その意外な答えには、日本のゴルフ界、スポーツ界に対する危機感が表れていました。ジュニア層への普及、育成、そしてスター頼みからの脱却……話題は一気に本質へと迫っていきます。

 続いて9日の放送回では、プロ同士でしか分からないライバルたちの姿を語っていただきます。たとえばジャンボ尾崎選手。世間的には強気な言動で周囲を圧倒するイメージもありますが、実際にはスランプの選手にアドバイスするなど優しい一面も明らかになります。そして、何と言っても若きヒーロー石川選手の素顔は気になるところです。「どこに行ってもプライベートの時間、空間がないのは、ある意味かわいそう」と同情した中嶋プロは、ロッカーで2人きりになった時、「遼、彼女いるのか?」と思わず質問してしまったそうです。果たして、その答えは?

 中嶋プロの登場がラストとなる16日の放送では、シニアツアーの醍醐味を語ります。
「レギュラーツアーだと短いパットを外したりするとギャラリーから“ヘタクソ”と叱られる。しかしシニアだと“まだまだ大丈夫”なんて声が飛んでくる。それは選手同士も同じでね。皆で励まし合いながら頑張るところがある。でも決して慣れ合いじゃない。これがシニアのいいところかな」
 8月20日から開かれる「ファンケルクラシック」は今年で記念の10回目。昨年の大会では3日間で19000人が来場し、同じ週に実施された男女のレギュラーツアーよりも多くのギャラリーでにぎわいました。05年から参加する中嶋プロにとって、目標は悲願の初優勝です。「“勝たなきゃいかんぜよ!”と坂本竜馬になった気持ちで戦っていきたいですね」とユーモアたっぷりに決意を明かしてもらいました。

「ゴルフは“今の君はこうなんだよ”と自分を鏡で見せられるような奥深さがある」
 その魅力にとりつかれた中嶋プロは、40年以上にわたる競技人生の中で1度もゴルフを辞めようと思ったことはないとか。番組中では「もう1回、人生をやってもゴルファーになりたい」との発言もありました。シニアになっても、なお衰えないゴルフへの思いがひしひしと伝わる対談です。なお、番組の最後には中嶋プロからの素晴らしいプレゼントもあります。どうぞ、お聴き逃しなく!