米ネバダ州ラスベガスで開催されているレスリングの世界選手権は10日、男女4階級が行われ、女子53キロ級では吉田沙保里(ALSOK)が決勝でソフィア・マットソン(スウェーデン)を破って優勝し、55キロ級時代と合わせて世界選手権13連覇を達成した。これで五輪(3連覇)も含め、世界大会では前人未到の15連覇。2001年からの個人戦での連勝も200に伸ばした。
 また女子48キロ級の登坂絵莉(至学館大)は決勝でロンドン五輪銀メダルのマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)を下して3連覇を果たした。女子69キロ級の土性沙羅(至学館大)は準々決勝で敗れたものの、敗者復活戦、3位決定戦を勝ち抜き、銅メダルを獲得した。

 今大会はリオデジャネイロ五輪予選を兼ねており、5位以内に入った選手の国・地域に五輪出場枠が与えられる。日本レスリング協会は、今回のメダル獲得選手が、12月の全日本選手権に出場すれば五輪代表とすることを定めており、吉田、登坂、土性の3名はリオ大会出場が事実上内定した。