GWが明けました。皆様はどのような連休を過ごされたでしょうか。最近は日が長くなり、気温も「暖かい」から「暑い」へシフトチェンジしていっているように感じます。暑さが苦手な私は、今のちょうどいい気温がなるべく続いてくれることを願う日々です。

 さて、5月に入って盛り上がったのがボクシングです。8日までに日本人世界王者の防衛戦が5試合も行われました。残念ながら、佐藤洋太選手(WBC世界スーパーフライ級王者)、河野公平選手(WBA世界スーパーフライ級王者)はベルトを失うかたちになってしまいました。

 しかし、内山高志選手(WBA世界スーパーフェザー級王者)、井岡一翔選手(同世界ライトフライ級王者)、宮崎亮選手(同世界ミニマム級王者)はそろってKO勝利で防衛を果たしました。世界の強敵をキャンバスに沈める様に、運動目的でボクシングジムに通う私も手に汗を握りました。

 ちょうど内山選手の試合が終わった後、編集長が資料を取りにスタッフルームへと現れました。そして、「内山のボディブローは圧巻だったなぁ。歴代の日本人世界王者のなかでもトップクラスだよ」とボクシング担当のIさんと試合について語り出しました。

 すると、思い出したかのように編集長が私にこう水を向けました。

「そういえば、Sはまだボクシング続けているのか?」
「時間があれば行くようにしています」
「そうか……その割には痩せないなぁ」

 私は「脂肪が筋肉になって、逆にゴツくなっているんですよ」と返したものの、本当は動くようになった分、食事量も増えていることを見透かされているようでギクリとしました。

 優れた指導者は、行動のみならず言葉で人を育てるんだとこの仕事をしていて思います。何気ない会話でしたが、あれは「食生活も改善しないとダメだぞ」という編集長からの“キラーメッセージ”だったのか……。アイスを頬張りながら、自分のお腹をさする春うららかな金曜日です。

(スタッフY.S.)
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