早起きは三文の得ということわざがありますが、私はあまり早起きが得意ではありません。そんなある日のことです。編集長の執筆のための資料整理ということで、珍しく早起きをして、いつもより早めに出社しました。

 普段とは違う時間帯に出勤すると、道ですれ違う人や電車で乗り合わせる人の顔ぶれも、当然変わります。それだけで、いつもと同じ景色もどこか違うふうに感じられたりして、“いいもんだなぁ”と思ったりします。

 そして、事務所に着いて、しばらくするとスタッフのIさんが出社してきました。「これあげるよ」と、健康食品系のゼリーを差し入れてくださいました。たまには早く来てみるものです。

 お昼時になり、ちょっと小腹が空いたなと思っていた矢先に、今度はHさんから「皆さん、どうぞ」と、和菓子のお裾分けをいただきました。いいことは続くものですね。

そして日も暮れて、晩ごはん時になり、空腹になってきました。お腹を鳴らしていると、編集長から「T.S、ラーメン食べるか?」と、グッドタイミングなお言葉が届きました。

 この日のディナーは、編集長が名古屋への出張の際に、頂いた台湾ラーメンでした。それを編集長自らが振る舞ってくださり、ラー油とにんにくのきいたピリ辛な名古屋メシを堪能いたしました。

 結局、この日の食事代はビタ一文かかっていません。美味しい思いをして、お金も浮きました。早起きは三文の得。いや、早起きは三食の得。そんな一日でした。

(スタッフT.S)
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