3月26日の深夜、サッカー日本代表がブラジルW杯出場をかけて、ヨルダン代表と戦いました。眠い目をこすりながら観戦した人も多かったではないでしょうか。

 さて、僕はその試合を会社で見ていました。日本は前半序盤からボールを支配して、チャンスもつくっていました。しかし、前田遼一選手のシュートがクロスバーに嫌われるなどの不運もあり、なかなかゴールを割れません。

「0-0で後半に突入か……」
 前半のアディショナルタイムに突入した時、僕はそう思いました。そんな時、日本はヨルダンにコーナーキック(CK)を与えてしまいました。すると、スタッフルームで試合を見ていた編集長が「終了間際のCKは嫌な予感がするな」とポツリ。

 この場面、何かで見たことがあるな……そう、先週、Iさんのコラムでもあった“編集長の悪魔の予言”です。僕が「ここまでピンチらしいピンチもなかったからこのCKも大丈夫でしょう」と楽観的な発言をしても編集長は渋い表情を崩しません。

 果たして、日本はそのCKでヨルダンに先制点を奪われたのです。その直後に前半終了の笛が鳴りました。編集長は「はぁ……」とため息を吐き出して、続けました。
「こんなスコアが接戦の時は、ラストワンプレーを一番集中しないといけないんだよ。これで流れはヨルダン。日本は後半の早いうちに追いつかないと、足元すくわれるかもしれないな。これだからアウェーはこわい」
 そう言って“予言者”は書斎へと消えていきました。

 後半15分、日本は前がかりになったところでミスを犯し、カウンターから2点目を奪われました。その後、香川真司選手が1点を返しましたが反撃もここまで。5大会連続のW杯出場は次戦以降へ持ち越しとなりました。

 結果は残念でした。ただ、次のオーストラリア戦(6月4日)はホームです。ホームで予選突破を決めれば史上初。日本中で応援して、ザックジャパンにはそこで決めてもらいましょう!

 ……しかし、恐るべき予言です。ここまで当たるのなら、僕にいつ恋人ができるのかも言い当ててもらいたい25歳の春でした。

(スタッフY.S.)
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