昨日はバレンタインデーでしたね。モテない僕にとってはなんとも切ないイベントです。とはいえ、今年も会社のお優しい女性陣の皆さまからチョコレートをいただきました(同時にホワイトデーへのプレッシャーも抱きました)。ありがとうございます。

 さて、その日の夜、編集長が「みんな、今日の夕食は“ちゃんぽん”にするぞ!」と高らかに宣言されました。というのも、昼間に編集長の地元・八幡浜市役所の職員の方から、「八幡浜ちゃんぽん」のセットをお土産でいただいていたのです。

「八幡浜ちゃんぽん」とは長崎ちゃんぽんを、八幡浜風にアレンジしたちゃんぽんのこと。最近はテレビでも紹介されるほど、人気急上昇中のご当地B級グルメなのです。

 お土産のセットには野菜も入っていたのですが、編集長は「これだけじゃダメだ! Y.S.もやしを買ってきてくれ。あと冷凍していた豚肉を解凍だ」と戦艦の艦長のようにスタッフに指示を出します。そう、編集長は鍋奉行ならぬ“ちゃんぽん奉行”だったのです。

 もやしを買って事務所に戻ると、キッチンでは編集長とHさんが何やら激論を交わしていました。
「編集長、次は野菜を入れればいいんですか?」
「違うよ! 物事には順番ってものがあるんだからさぁ」
「でも、結局ひとつの鍋でゆでるんだから一緒じゃないですか」
「いや、だから……わかった、もうオレが全部やるよ!」

 その後、キッチンでは編集長がいつも以上に真剣な目つきでちゃんぽんを調理していました。
「できたぞ! みんな、順番にとりにこい」

 なんと、盛り付けも完璧ではないですか! 長崎ちゃんぽんは白濁のスープというイメージですが、八幡浜ちゃんぽんは黄金色の透き通ったスープでした。
 肝心のお味は……うまい! あっさりしていながらも、コクがある。トッピングで入れたじゃこ天もスープに合います。
「これがオレ流の八幡浜ちゃんぽんなんだよなぁ」

 バレンタインデーに現われたちゃんぽん奉行。恐れ入りました!

(スタッフY.S.)
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