今季のプロ野球のレギュラーシーズンが終了しました。明日(13日)からは日本一に向けたポストシーズンゲームが幕を開けます。いよいよ佳境を迎える日本球界ですが、25日にも胸躍るイベントが控えています。ドラフト会議です。果たして、何人の選手がプロへの切符を手に入れるのでしょうか。

 さて、当コラムでも何度か触れてきましたが、編集長は取材や講演先から帰られる際によくお土産を買ってきてくださいます。先日は広島名物「もみじまんじゅう」でした。

 お土産を持ってキッチンへ向かう編集長。もみじまんじゅうの入った箱を開けた次の瞬間でした。

「I!」
「H!」
「次はS!」
「T.S.!」
「ラスト、Y.S.!」

 編集長がキッチンから、デスクにいたスタッフにもみじまんじゅうをスローイングで渡したのです。

 キッチンとデスクとの距離は約10メートル。もみじまんじゅうは寸分の狂いもなく、私たちの胸元へ届きました。他のスタッフは慣れているのか、特段、驚く様子はありません。しかし、昨年入社した私は、心の中で「コントロールいいなぁ」と少し驚きました。まるで精密機械のようでした。

「みんな早めに食べろよ」と言い残して執筆に取りかかる編集長。その後ろ姿は、打者を見逃し三振に切ってとり、ベンチへ引き上げる投手と重なりました。これだけお世辞を言ったのだから、次はもっと高価なお土産が期待できそうです。

(スタッフY.S.)


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