柔道の世界選手権は12日、東京・国立代々木競技場第一体育館で4日目を迎え、前日に続き、日本勢が3個の金メダルを獲得した。女子48キロ級では決勝で浅見八瑠奈(山梨学院大)と連覇を目指す福見友子(了徳寺学園職)が激突。先手をとって攻めた浅見に対し、福見は2度の指導を与えられ、ポイントで浅見が優勢勝ちを収めた。また女子52キロ級でも日本人対決が実現し、西田優香(了徳寺学園職)と中村美里(三井住友海上)の顔合わせ。延長戦の末、旗判定で西田が制した。中村は連覇を逃した。
 男子では66キロ級で新鋭の森下純平(筑波大)が快進撃をみせた。準々決勝で世界ランク1位で前回覇者のハシュバータル・ツァガーンバータル(モンゴル)を破って波に乗ると、決勝ではレアンドロ・クナ(ブラジル)に払い腰で一本勝ち。国内選考会となった4月の選抜体重別選手権では1回戦敗退ながら将来性を買われて代表入りした20歳が一気に頂点に立った。

 また、男子60キロ級では前回銀メダルの平岡拓晃(了徳寺学園職)が準々決勝で敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がって3位に入った。大会は13日に男女の無差別級を実施し、閉幕する。

【日本勢結果】

◇男子60キロ級
<2回戦>
〇平岡拓晃(了徳寺学園職) 11秒 一本 ×N.T.フィン(ベトナム)
〇B.ムドラノフ(ロシア) 4分15秒 一本 ×福岡政章(綜合警備保障)

<3回戦>
〇平岡拓晃 3分33秒 一本 ×P.ペトリコフ(チェコ)

<4回戦>
〇平岡拓晃 2分38秒 一本 ×V.ヨキネン(フィンランド)

<準々決勝>
〇A.ガルスチャン(ロシア) 29秒 一本 ×平岡拓晃

<敗者復活戦>
〇平岡拓晃 2分39秒 一本 ×L.パイシャー(オーストリア)

<3位決定戦>
〇平岡拓晃 1分37秒 一本 ×B.ムドラノフ(ロシア)

◇男子66キロ級
<1回戦>
〇森下純平(筑波大) 46秒 一本 ×U.ノルコビロフ(ウズベキスタン)

<2回戦>
〇海老沼匡(明治大) 1分17秒 一本 ×K.ハシモト(米国)
〇森下純平 1分1秒 一本 ×A.リンタマキ(フィンランド)

<3回戦>
〇L.クナ(ブラジル) 3分48秒 一本 ×海老沼匡
〇森下純平 1分49秒 一本 ×D.ファジー(フィンランド)

<4回戦>
〇森下純平 2分59秒 一本 ×M.Mogushkov(ロシア)

<準々決勝>
〇森下純平 優勢 ×T.ハッシュバータル(モンゴル)

<準決勝>
〇森下純平 延長 優勢 ×L.コルバル(フランス)

<決勝>
〇森下純平 2分59秒 一本 ×L.クナ(ブラジル)

◇女子48キロ級
<1回戦>
〇福見友子(了徳寺学園職) 1分14秒 一本 ×O.ブランコ(スペイン)
〇浅見八瑠奈(山梨学院大) 50秒 一本 ×A.ロセンネウ(ベルギー)

<2回戦>
〇福見友子 4分59秒 一本 ×U.ムンフバト(モンゴル)
〇浅見八瑠奈 4分32秒 一本 ×I.ラトゥリッペ(カナダ)

<3回戦>
〇福見友子 2分54秒 一本 ×L.パイエ(フランス)
〇浅見八瑠奈 1分54秒 一本 ×S.ウー(中国)

<準々決勝>
〇福見友子 4分3秒 一本 ×P.パレト(アルゼンチン)
〇浅見八瑠奈 2分33秒 一本 ×L.フリータス(ポルトガル)

<準決勝>
〇福見友子 延長 優勢 ×S.メネセス(ブラジル)
〇浅見八瑠奈 2分40秒 一本 ×A.Dumitru(ルーマニア)

<決勝>
〇浅見八瑠奈 優勢 ×福見友子

◇女子52キロ級
<1回戦>
〇西田優香 (了徳寺学園職) 1分6秒 一本 ×P-J.リエン(台湾)

<2回戦>
〇中村美里(三井住友海上) 1分11秒 一本 ×H-H.ホウ(台湾)
〇西田優香  1分38秒 一本 ×P.ナレクス(スロベニア)

<3回戦>
〇中村美里 3分55秒 一本 ×K-O.キム(韓国)
〇西田優香  延長 優勢 ×M.ミュラー(ルクセンブルグ)

<準々決勝>
〇中村美里 1分17秒 一本 ×L.ジャン(中国)
〇西田優香  優勢 ×J.ラモス(ポルトガル)

<準決勝>
〇中村美里 2分13秒 一本 ×B.ムンフバータル(モンゴル)
〇西田優香  優勢 ×N.クズティナ(ロシア)

<決勝>
〇西田優香 延長 優勢 ×中村美里