缶コーヒーブランド「ジョージア」は、今シーズンよりプロ野球12球団と提携、さらにNPBパートナー契約を締結し、“チームの勝利のために貢献した素晴らしいプレー”に贈られる「ジョージア魂」賞を創設しています。このたび、第11回の「ジョージア魂」賞が決定しました。今回は広島・天谷宗一郎外野手が8月22日(対横浜戦)にみせた本塁打性の打球に対するスーパーキャッチへ賞が贈られます。

(写真:8月4日に同僚の赤松がみせた「スパイダーマンキャッチ」を再現!)
 今回の「ジョージア魂」賞は、8月20日から9月2日にかけて行われた公式戦から山田久志氏(元阪急)、高木豊氏(元大洋)、伊東勤氏(元西武)、桑田真澄氏(元巨人)、柳本元晴氏(週刊ベースボール編集長)、二宮清純(当HP編集長)の6名の選考委員によってノミネート6プレーが選出され、「ジョージア ベースボールパーク」のサイト上のファン投票によって決定しました。天谷選手のプレーには、総投票数45,687票中、最多の11,127票が集まりました。

 また「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、二宮清純の書き下ろしコラム「野球探偵007」のコーナーが更新されました。受賞プレーはもちろん、ノミネート6プレーの中から二宮がイチオシしたものに関して、それぞれコラムを掲載します。当サイトでは、その中から二宮が推薦した阪神・秋山拓巳投手(8月28日、チームを救うプロ初勝利)のコラムを特別に掲載します。

 阪神・秋山拓巳「ルーキーながらエースの風格」

 先発投手不足に泣く阪神に、待望の救世主が現れた。8月28日の東京ヤクルト戦、プロ2試合目となる先発のマウンドに上がったルーキー秋山拓巳は5回を1失点に抑える好投で、プロ初勝利を挙げた。この試合で連敗を脱し、首位に返り咲いた阪神は5連勝と波に乗った。
(写真:逆転優勝には負けられなかった20日の巨人戦でも6回2失点の好投!)

 6連勝を逃し、再び連敗街道を歩み始めたチームを救ったのもまた、秋山だった。広島相手に連敗を喫した直後の9月5日、秋山は6回まで無失点に抑える好投を披露。7回には広島打線につかまり、3失点を喫するも、打線の援護もあって、秋山は2勝目を挙げた。

 2度あることは3度ある――。12日のヤクルト戦。負ければチームは引き分けをはさんで4連敗となり、首位中日とのゲーム差は2.5にまで開くというプレッシャーの中、秋山はわずか93球で無四球完封勝ち。本拠地デビューを白星で飾った。高卒ルーキーでの完封勝利はセ・リーグでは21年ぶりの快挙だった。

「まさに救世主。見ていて安心する」と真弓明信監督。今ではエース級の働きぶりをみせるルーキーに指揮官も頭が上がらない状態だ。身長186センチ、体重92キロの偉丈夫。デビュー戦から見せたそのマウンド上での堂々ぶりは、既に大投手の雰囲気すら醸し出している。

 愛媛・西条高出身の秋山は「エースで4番」として高3時には春夏連続で甲子園に出場し、プロのスカウトから注目を浴びた。しかし、昨秋のドラフトでは菊池雄星(花巻東−埼玉西武)、今村猛(清峰−広島)、岡田俊哉(智弁和歌山−中日)、中村勝(春日部共栄−北海道日本ハム)と計4人の高校生ピッチャーが1位指名を受ける中、秋山は4位。上位指名を期待していた彼は、悔し涙にくれた。

 その悔しさをバネに、ファームで努力してきた結果がここにきて、実を結んだ。1位指名投手がプロの洗礼を浴びるのを尻目に、秋山は優勝争いをするチームの柱となりつつある。9月20日現在、5試合に先発して4勝1敗、防御率2.78。空席状態の虎のエースの座を射止めるのは、彼かもしれない。

<秋山拓巳(あきやま・たくみ)プロフィール>
1991年4月26日、香川県出身。中学時代はシニア日本代表に選ばれ、西条高では2年時からエースで4番。恵まれた体型から放たれるスピードボールとフォークボールを武器に高3では春夏連続甲子園出場。今季、阪神にドラフト4位で入団。8月に1軍昇格を果たし、ここまでチームの高卒新人としては24年ぶりとなる勝利(8月27日)、完封勝利(9月12日)をあげている。

「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、受賞した天谷宗一郎選手についても二宮清純の書き下ろしコラムを掲載中!
 今シーズンのラストとなる第12回「ジョージア魂」賞ファン投票も合わせて実施中です。東北楽天ランディー・ルイーズ内野手、阪神・藤川俊介外野手、巨人・古城茂幸内野手、オリックス・田口壮外野手、東京ヤクルト・飯原誉士外野手、埼玉西武・中村剛也内野手の6プレーがノミネートされています。ぜひ投票に参加してみてください。

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