ポスティングによるメジャーリーグ移籍を目指している千葉ロッテ・西岡剛との独占交渉権をミネソタ・ツインズが獲得した。メジャーリーグ機構が26日、発表した。落札額は公表されていないが、米メディアでは530万ドル(約4億4500万円)と報じられている。今後は30日間の交渉期間が設けられ、合意すれば移籍が決まる。ツインズはア・リーグ中地区で2連覇を達成した強豪。西岡が入団すれば、チーム史上初の日本プロ野球経験者となる。
 今季の西岡はキャプテンとして西村徳文新監督が就任したロッテを牽引。リードオフマンとして全試合フルイニング出場を果たし、スイッチヒッターとしては初のシーズン200安打(206本)を放った。チームは日本一となり、自身も首位打者(打率.346)のみならず、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝いている。

 ツインズはジョー・マウアー、ジャスティン・モーノーと強打者が揃う一方、今季のチーム盗塁数は68個とリーグで2番目に少ない。パ・リーグで2度盗塁王に輝いた俊足と安定した守備が、補強ポイントとして合致した。報じられている落札金額は2007年にレイズに移籍した岩村明憲(現東北楽天)の455万ドルを上回る。日本人内野手はメジャーリーグで苦戦するケースが少なくない中、高い評価を与えられたと言っていいだろう。