北海道日本ハムからFA宣言してメジャーリーグ移籍を目指していた建山義紀が現地時間30日、テキサス・レンジャーズと1年契約を結んだ。出来高を含む推定年俸は110万ドル(約9350万ドル)。レンジャーズは今季、球団創立50年目にしてア・リーグを制し、ワールドシリーズに進出した。過去、伊良部秀輝、大塚晶則、福盛和男が在籍しており、4人目の日本人投手獲得となる。
 建山は99年にドラフト2位で松下電器(現パナソニック)から日本ハムへ入団。2002年よにリリーフとして活躍をみせると、翌年にはクローザー役も務め、15セーブをあげた。04年には最優秀中継ぎのタイトルを獲得している。今季はセットアッパーとして自己最多タイの58試合に登板。1勝2敗4セーブ25ホールド、防御率1.80の成績だった。これまでの通算成績は438試合、35勝43敗27セーブ、防御率3.43。

 建山はこの12月で35歳。メジャーリーグ挑戦を表明した際には、年齢の問題もあり、移籍先の交渉は難航が予想された。だが、横手投げで多彩な変化球を投げるタイプは米国では珍しい。希少価値が認められ、日本人選手では、このオフ、最も早いメジャーリーグ移籍が決まった。レンジャーズはイチローが所属するシアトル・マリナーズと同地区で、直接対決も予想される。また高校の同級生である上原浩治(オリオールズ)も同リーグとなり、投げ合いが注目を集めそうだ。