MLBの2011シーズンが日本時間2日までに各地で開幕し、松井秀喜が所属するオークランド・アスレチックスとイチローのシアトル・マリナーズが対戦した。ロサンゼルス・エンゼルスから移籍した松井は「5番・DH」でスタメン出場。新天地での初安打が期待されたが、3打席とも内野ゴロに倒れ、ノーヒットだった。あと1本と迫っていた日米通算2500安打は3日以降にお預けになった。
 一方、「1番・ライト」で出場したイチローは1打席目で四球を選ぶと早速、2盗を成功。2打席目にサード内野安打で出塁すると、再び盗塁を決めた。さらに1−2と1点ビハインドで迎えた6回には、1死2塁のチャンスから外角のボールを流し打って同点のタイムリー。これで勢いに乗ったマリナーズは直後にチョーン・フィギンスの勝ち越し弾が生まれるなど逆転に成功。6−2で開幕戦を制した。イチローは4打数2安打1打点2盗塁と前人未到の11年連続シーズン200安打へ好発進を切った。

 また千葉ロッテからポスティングシステムでミネソタ・ツインズに移籍した西岡剛は、敵地でのトロント・ブルージェイズ戦に「2番・セカンド」でデビュー。初回の初打席はピッチャーゴロに倒れる。その裏の守備では2死3塁の場面でセンター方向へのゴロをファンブル。タイムリーエラーとなり、ツインズは初回に4点を失った。

 西岡は第2打席、空振り三振に倒れ、試合はブルージェイズのワンサイドゲームに。6回に巡ってきた第3打席では2ボールからカウントを取りにきたボールを叩いて三遊間を破る。メジャー初安打を記録した西岡だったが、第4打席もピッチャーゴロに倒れ、この日は4打数1安打。試合も3−13で大敗し、ほろ苦いデビュー戦となった。