ボストン・レッドソックスの松坂大輔が7日、敵地でのクリーブランド・インディアンス戦に今季初登板し、5回3失点の内容で敗戦投手となった。レッドソックスは4−8で敗れ、開幕5連敗。オープン戦で尻上がりに調子を上げて開幕を迎えた松坂だったが、チームの悪いムードを変えることはできなかった。
 立ち上がりがすべてだった。この日の松坂は、球威、制球ともに悪く、先頭打者にヒットを許すと、3番・秋信守に2ランを浴びて2失点。直後に味方が同点に追いついたものの、2回はヒットと四球で走者をため、アスドルバル・カブレラのタイムリーで1点を勝ち越された。

 3回以降は立ち直ったが、連敗中のチームには序盤でのつまづきを跳ね返すだけの勢いがない。松坂降板後の6回にはミスも重なって4点を失い、万事休した。2年連続で2ケタ勝利に届かなかった60億円右腕にとって、2011年は正念場のシーズン。だが、幸先よいスタートとはならなかった。