９月にフランスで開催されるラグビーのワールドカップ（Ｗ杯）の代表メンバー発表会見が23日、日本ラグビーフットボール協会で行われ、箕内拓郎（NECグリーンロケッツ）、大畑大介（神戸製鋼コベルコスティーラーズ）ら36名が発表された。今後、８月10日に行われるアジア・バーバリアンズ代表との壮行試合を経て、13日に登録メンバー30名が選出される予定。（残り６名はバックアップメンバー）
（写真：Ｗ杯日本代表メンバーを発表するジョン・カーワンHC） 代表メンバーを絞り込む北海道での代表合宿を22日に終えたばかり。会見でジョン・カーワンヘッドコーチは「３カ月に及ぶ合宿に参加した選手たちは全員、コミットメントと勇気を見せてくれた。気持ちも入っていた。その中で、（代表メンバーの）セレクションは難しい判断だった」と語り、36名の代表メンバーを読み上げた。
選考については「ジャパンスタイルに合う選手」と、Ｗ杯の予選プールでの第１戦と第２戦の間が短いことから「２チーム編成にして組む場合に合う選手」という２つの基準が元になったという。
メンバーには今年１月、トップリーグの試合で右足首を負傷しＷ杯への出場が懸念されていた大畑大介（神戸製鋼）、５月に左足を骨折し代表合宿は別メニューで参加したジェームス・アレジ（ＮＴＴドコモ関西）も名を連ねた。
代表メンバーは８月６日に集合し、国内代表合宿を経て10日に東京・秩父宮でアジア・バーバリアンズとの壮行試合を行う。それを元に13日に最終選出が行われ、14日に登録メンバーの30名が選出される。残りの６名はバックアッププレイヤーとなる。
カーワンヘッドコーチは「フランスＷ杯では、今までになく最高の結果を出したい。そのためには15人だけでなく、30人の一致団結が必要。今回のＷ杯の戦い方によって今後の日本ラグビーの状況が変わるし、日本ラグビーの今後を作っていく上でも大切。そこを見極めながら今後の選考も判断していきたい」と語った上で「Ｗ杯は世界のベストなチームが集まる、世界一の大会。このＷ杯でジャパンが目指すラグビーを目指し、結果を出すことがすべてだと思っている」と本番への意欲も見せた。
W杯は９月７日から予選プールが始まる。元ニュージーランド代表（オールブラックス）のカーワンヘッドコーチの手腕にも注目だ。
（写真：握手をかわすラグビー協会の森喜朗会長＜左＞とカーワンHC）ラグビーフランスW杯日本代表メンバー＜PR＞
山村亮（ヤマハ発動機ジュビロ）
山本正人（トヨタ自動車ヴェルブリッツ）
相馬朋和（三洋電機ワイルドナイツ）
西浦達吉（コカ・コーラウエストレッドスパークス）
杉浦敬宏（福岡サニックスブルース）
猪瀬佑太（ＮＥＣグリーンロケッツ）
＜HO＞
松原裕司（神戸製鋼コベルコスティーラーズ）
山本貢（三洋電機ワイルドナイツ）
猪口拓（東芝ブレイブルーパス）
＜LO＞
大野均（東芝ブレイブルーパス）
熊谷皇紀（ＮＥＣグリーンロケッツ）
ルアタンギ・侍バツベイ（近鉄ライナーズ）
ルーク・トンプソン（近鉄ライナーズ）
＜FL／Ｎｏ．８＞
箕内拓郎（ＮＥＣグリーンロケッツ）
渡邉泰憲（東芝ブレイブルーパス）
木曽一（ヤマハ発動機ジュビロ）
ハレ・マキリ（福岡サニックスブルース）
フィリップ・オライリー（三洋電機ワイルドナイツ）
グレン・マーシュ（ＮＥＣグリーンロケッツ）
佐々木隆道（サントリーサンゴリアス）
＜SH＞
矢富勇毅（ヤマハ発動機ジュビロ）
吉田朋生（東芝ブレイブルーパス）
キム・チョルウォン（近鉄ライナーズ）
＜SO＞
安藤栄次（ＮＥＣグリーンロケッツ）
小野晃征（福岡サニックスブルース）
ジェームス・アレジ（ＮＴＴドコモ関西）
＜CTB＞
大西将太郎（ヤマハ発動機ジュビロ）
ナタニエラ・オト（東芝ブレイブルーパス）
今村雄太（神戸製鋼コベルコスティーラーズ）
平浩二（サントリーサンゴリアス）
＜CTB／FB＞
ブライス・ロビンス（リコーブラックラムズ）
＜CTB／WTB＞
大畑大介（神戸製鋼コベルコスティーラーズ）
＜WTB＞
小野澤宏時（サントリーサンゴリアス）
遠藤幸佑（トヨタ自動車ヴェルブリッツ）
クリスチャン・ロアマヌ（埼玉工業大学）
＜FB＞
有賀剛（サントリーサンゴリアス）