テキサス・レンジャーズの建山義紀が29日、カンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャー初セーブをあげた。建山は10−0と大量リードした7回から2番手として登板。7回にヒット2本と味方のエラーなどもあって1点を失ったが、8、9回はパーフェクトに抑え、試合を締めた。試合は10−1でレンジャーズが勝利した。
 今季、北海道日本ハムからFAでレンジャーズに移籍した建山は現地時間23日にメジャーに初昇格。オープン戦では防御率7.71と結果を残せず、開幕はマイナーでのスタートとなったが、3Aで14試合に登板し、1勝0敗1セーブ、防御率2.14と安定した成績を収め、ブルペン陣の一角に加わった。

 25日のシカゴ・ホワイトソックス戦では5−6と1点ビハインドの展開でメジャー初登板。悪天候の影響で深夜のマウンドとなる中、2死を簡単に奪った後、ヒットを許し、降板していた。2度目の登板となった28日のロイヤルズ戦では7−7の同点で迎えた延長12回、2死3塁でマウンドへ。5番のビリー・バトラーをセンターフライに打ち取ってピンチをしのぐと、次の回も0点に抑えていた。

 この日は連投で3イニングを投げる厳しい状況ながら、自責0と結果を残した。建山の所属するアメリカンリーグ西地区は首位レンジャーズから最下位のオークランド・アスレチックスまでが3ゲーム以内にひしめく大混戦。レンジャーズは首位ながらリリーフ陣が打ちこまれるケースが目立っていただけに、日本からやってきたベテラン右腕は貴重な存在になりそうだ。