16日、2011−2012シーズンに向けたbjリーグドラフト会議が都内で開催され、昨年より9名多い23名(育成選手を含み、エクスパンションは除く)の選手が各チームに指名された。新人ドラフトでは連覇を達成した浜松・東三河フェニックスや、今やプレイオフの常連となった琉球ゴールデンキングス、史上最多の3度の優勝を誇る大阪エヴェッサなどが指名権を放棄する中、来季より新規参入する岩手ビッグブルズ、横浜ビー・コルセアーズがそれぞれ3名を指名した。
(写真:来季は19チームで熱戦が繰り広げられる)
 今年1月、追加として6月に東京で行なわれた合同トライアウトには延べ350名の選手が集結。その中で最終選考に進み、ドラフト会議に臨んだのは39名。そして、プロへの絵狭き門をくぐり抜けたのは、わずか23名だった。指名を受け、河内敏光コミッショナーに握手を求められた選手の顔はどれも満面の笑顔が浮かんでいた。なかには「指名されるとは思っていなかった」と驚きの声をあげる選手も……。日本バスケットボール界においてbjリーグの存在価値は確実に高まっている。

 また、来季より岩手、千葉ジェッツ、横浜、信州ブレイブウォリアーズ(長野)の4チームが新規参入する。新人および育成ドラフトに先駆けて行なわれたエクスパンション・ドラフトでは岩手が板倉令奈(東京アパッチ)、千葉が地元出身の佐藤博紀(大分ヒートデビルズ)と田中健介(東京)、長野が齋藤崇人(新潟アルビレックスBB)を指名。横浜は指名権を放棄した。
「指名された選手が観客に笑顔と勇気を届けられるようなプレーをしてくれることを期待している」と河内コミッショナー。いよいよ来シーズンに向け、各チームが本格始動する。

 各チームの指名選手は次の通り。

【横浜ビー・コルセアーズ】
<1巡目>山田謙治(リンク栃木ブレックス)
「横浜に指名されたことを嬉しく思う。プロ選手として自覚をもって練習から頑張っていきたい」

<2巡目>ファイ・パプ・ムール(関東学院大学)
「1年目から努力をしてチームを一番にしたい」

<育成1巡目> 月野雅人(宮崎シャイニングサンズ)

【岩手ビッグブルズ】
<1巡目>寒竹隼人(トヨタ自動車アルバルク)
「この場に立てたのもいろいろな方からの支援があったから。みんなに感謝したい。プロとして自覚をもってやっていきたい」

<2巡目>山本吉昭(Legend)

<3巡目>並里祐(レノヴァ鹿児島)
「今、この場所に立てることを光栄に思っている。現状に満足することなく、これからしっかりと精進していきたい」

<育成1巡目> 野上淳史(八戸クラブ)
<育成2巡目> 千葉慎也(アルファーズ)

【信州ブレイブウォリアーズ(長野)】
<1巡目>松山晃士(レノヴァ鹿児島)

<育成1巡目> 宇都宮正(長野・DEVELOPER)

【千葉ジェッツ】
<1巡目>石田剛規(エクセレンス)
「この素晴らしい場所に立っていること、バスケットボールのコートに戻れることを本当に幸せに感じている。子どもたちに夢を与えらえるような選手になりたい」

<育成1巡目> 亀崎光博(TGI D-RISE)
<育成2巡目> 一色翔太(千葉エクスドリームス)

【滋賀レイクスターズ】
<1巡目> 本多純平(東京成徳大学)
「少しでもチームに貢献できるように頑張りたい」

【富山グラウジーズ】
指名なし

【大分ヒートデビルズ】
指名なし

【埼玉ブロンコス】
指名なし

【島根スサノオマジック】
<1巡目>石崎巧(島根スサノオマジック)

【滋賀レイクスターズ】
<1巡目>宮城信吾(専修大学)
「自分が指名されるとは思っていなかった。これまでとは違い、これからはプロになるので、精一杯頑張っていきたい」

<育成1巡目> 伊戸重樹(リンク栃木ブレックス)

【ライジング福岡】
指名なし

【仙台89ERS】
<育成1巡目> 安田壮史(仙台89ERS)

【高松ファイブアローズ】
指名なし

【宮崎シャイニングサンズ】
<育成1巡目> 井上ジョナサン (東京アパッチ)

【京都ハンナリーズ】
<2巡目> 佐々木瑛(茨城・谷田部クラブ)
「本当に指名されるとは思っていなかったので感謝したい。プロバスケットボーラーとしての自覚をもって頑張りたい」

【秋田ノーザンハピネッツ】
指名なし

【新潟アルビレックスBB】
<育成1巡目> 佐藤優樹(新潟アルビレックスBB)

【大阪エヴェッサ】
指名なし

【琉球ゴールデンキングス(沖縄)】
<育成1巡目> 山内盛久(レキオスbasketチーム)

【浜松・東三河フェニックス】
指名なし