12日(日本時間13日)にチェイス・フィールドで開催されるメジャーリーグのオールスターゲームに出場するア・リーグ、ナ・リーグの各33選手が発表された。シアトル・マリナーズのイチローは選ばれず、メジャー現役最多となる11年連続出場を逃した。イチローはファン投票でア・リーグ外野手部門で7位。選手間投票や監督推薦にも漏れ、最後の1枠に入る候補者5人の中にも入らなかった。他の日本人選手も選ばれず、これで11年ぶりに日本勢のいない球宴となることが確定した。
 30球団からわずか68人。スター中のスターしか出られない夢の舞台は、過去10年連続出場の安打製造機にも厳しい現実を突きつけた。
 今季のイチローは打撃不振に苦しんでいる。4月こそ39安打を放って.327と順調なスタートを切ったものの、5月はわずか22安打、打率.210。メジャー移籍後、最低の月間成績に終わった。6月も3試合連続無安打が2度続き、2年ぶりに試合を欠場する事態に陥っていた。

 その後は復調の兆しをみせているとはいえ、シーズンの折り返しを過ぎたところで、94安打、打率.272と成績が低迷している。前人未到の11年連続200安打も、このままでは危ない状況だ。イチローにとっては海を渡って初めて迎えるオールスター休み。この休養を前向きにとらえ、後半戦は打ちまくるしかない。