大王製紙株式会社のエリエール公式サイト内にて、この8月より二宮清純が月1回、アスリートゲストをお招きする対談コーナー「やさしさに包まれて」がスタートしました。このコーナーでは、各競技からアスリート、元アスリートをお招きし、それぞれのスポーツの魅力を伺いながら、戦いの日々の中でホッと“やさしく”なれる瞬間についてインタビューしていきます。記念すべき初回ゲストには元ラグビー日本代表で神戸製鋼ラグビー部アンバサダーの大畑大介さんが登場。対談の第1回目「なでしこジャパンに続け! カーワンジャパン」を配信中です。

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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二宮: 記念すべき第1回目のゲストには元ラグビー日本代表の大畑大介さんをお招きしました。このコーナーでは日々、戦い続けるアスリートにとって、安らげる瞬間、やさしくなれる時間をテーマにお話を伺っていきたいと考えています。
 まずはラグビーの話題から。4年に1度のワールドカップが9月に迫っています。IRB(国際ラグビー評議会)ランキング12位の日本はグループリーグでフランス(同6位)、ニュージーランド(同1位)、トンガ(同13位)、カナダ(同16位)の順番で対戦します。ジョン・カーワン(JK)ヘッドコーチは「2勝」を目標に掲げています。
大畑: 僕は3勝して欲しいですね。願望も含めて。今回の女子サッカーワールドカップでのなでしこジャパンもそうでしたが、選手たち個々の力は大きなものではなくとも、それらが結び合うことで大きな力になり、最終的にはチャンピオンになりました。ラグビーの素晴らしさも、まさにそこにあると感じています。1人で何かを成し遂げるのではなく、多くの人間が結びついて困難な状況を戦っていく。今回の開催地であるニュージーランドと日本は、今年、大きな震災に見舞われました。日本代表の戦いがぜひ被災地にエールを送るものであってほしいと願っています。

二宮: 大畑さんは99年大会、03年大会と2度のワールドカップを経験しています。やはり、他の国際大会とは雰囲気が違いますか?
大畑: 全く異なりますね。特にラグビーは五輪の競技には入っていませんでしたから(16年大会より7人制ラグビーが採用)、これが唯一の大きな世界大会なんです。それだけに、それぞれの国・地域のラグビー界を背負って戦いますから本気度が違う。

 二宮: JKは、言わずと知れたオールブラッグス(ニュージーランド代表)のスター選手。第1回大会では優勝にも貢献しています。その彼が率いるだけに地元の声援も追い風にしたいですね。
大畑: どんなチームづくりをするか、注目されていますし、その点では日本に有利に働く部分もあると感じています。JK自身、大舞台で戦ってきた人間ですから、「これをやれば世界で勝てる」という明確なものを持っている。しかも日本でのプレー経験があって、日本人の特性を踏まえた上で、やるべきことを分かりやすく伝えてくれます。それも単なるトップダウンではなく、選手たちの意見に耳を傾けながら、柔軟に対応してくれる。僕は彼がヘッドコーチになった時、代表のキャプテンを務めていて、非常にやりやすかったのを覚えています。今では日本語でコミュニケーションもとれますし、他の海外から来た指導者とは違って、「日本のラグビーを世界にみせる」という気持ちを人一倍感じますね。
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 各ゲストとの対談は全4回に渡って更新します。更新は原則として毎週月曜日です。大畑さんとの対談第2回は8月8日に更新します。どうぞお楽しみに!