シカゴ・カブスの福留孝介が現地時間28日、クリーブランド・インディアンスへ移籍することが決まった。インディアンスからは交換要員としてマイナー契約の2選手がカブスへ移る。福留は中日から2008年にFA移籍。今季は主に1番打者として87試合に打率.273、3本塁打、13打点の成績を残していた。
 インディアンスは現在、ア・リーグ中地区2位。4年ぶりの地区優勝へ首位争いを続けている。ところがここにきてクレイディ・サイズモア、秋信守とレギュラー外野手が相次いでケガで戦線離脱。緊急補強が不可欠になっていた。一方、カブスはナ・リーグ中地区5位と低迷し、プレーオフ進出が厳しい状況。来季に向けて契約最終年の福留を早めに手放すことを決めた。福留自身も契約にトレード拒否権を盛り込んでいたものの、優勝が見込めるチームでのプレーを受け入れた。

 カブスでは移籍1年目の開幕戦でいきなり同点弾を放つ鮮烈デビュー。オールスターにもファン投票で選ばれた。しかし、好不調の波が激しく、年俸(今季は1350万ドル=約10億8000万円)に見合った働きができていないとの指摘もあった。既に米国でグリーンカード(永住権)を取得し、福留は長くメジャーでのプレーを希望している。背番号は中日、カブス時代と同じ「1」。その期待をに応え、新天地でその存在感を再び示したいところだ。