缶コーヒーブランド「ジョージア」は、2011シーズンもプロ野球12球団と提携、さらにNPBパートナー契約を締結し、“選べ、チームのためのベストプレー”をコンセプトに「ジョージア魂」賞の表彰を実施しています。このたび第8回の「ジョージア魂」賞が決定しました。今回は巨人・高橋由伸外野手が8月7日(対広島戦)にみせた執念のダイビングキャッチへ賞が贈られます。

(写真:原監督も「あれは本当に大きい」と絶賛したプレー)
 今回の「ジョージア魂」賞は、7月29日から8月11日にかけて行われた公式戦から山田久志氏(元阪急)、高木豊氏(元大洋)、伊東勤氏(元西武)、栗山英樹氏(元ヤクルト)、小林光男氏(週刊ベースボール編集長)、二宮清純(当HP編集長)の6名の選考委員によってノミネート6プレーが選出され、「ジョージア ベースボールパーク」のサイト上のファン投票によって決定しました。高橋選手のプレーには、総投票数85,561票中、最多の22,819票が集まりました。

 また「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、二宮清純の書き下ろしコラム「あのプレーにアンコール!」のコーナーが更新されました。受賞プレーはもちろん、ノミネート6プレーの中から二宮がイチオシしたものに関して、それぞれコラムを掲載します。当サイトでは、その中から二宮が推薦した東北楽天・内村賢介内野手(7月31日、好守で田中将大を強力援護)のコラムを特別に掲載します。

 東北楽天・内村賢介「新時代の牛若丸を目指せ」

 昨季からスタートした「ジョージア魂」賞で、広島・前田智徳に並び、最もノミネートされた回数(3回)が多いのが東北楽天・内村賢介だ。163センチの小兵ながら、そのプレーはキラリと光っている。
(写真:9月3、4日と2試合連続猛打賞で打撃も好調)

 7月31日の対千葉ロッテ12回戦も、小さな体で勝利に大きく貢献した。2−0とリードした直後の4回、2死二塁のピンチで工藤隆人の打球は一、二塁間を襲った。誰もがライト前に抜けると思ったところへ現われたのが、セカンドの内村である。
 内村は内野と外野を分けるラインの後方まで俊足を飛ばして打球に追いつくと、素早く反転して一塁へ送球した。工藤はヘッドスライディングを試みたものの、間一髪アウト。失点を防いだ。

 なおも6回、1死一、二塁のピンチ。今度は工藤が一塁線へボテボテのゴロを放った。ファーストの草野大輔が捕球したものの、自ら1塁に戻るにはやや距離がある。俊足を生かした内野安打かと思われた。
 ところが、である。そこへセカンドから駆けつけたのが内村だ。一塁のベースカバーに入ると、草野からの送球を受け、またもや間一髪アウト。工藤のヘッドスライディングをジャンプしてかわすさまは、まるで牛若丸(源義経)の八艘飛びを見ているかのようだった。

 内村の好守もあり、エース田中将大は8回まで投げて無失点。楽天は2−0とロースコアのゲームをモノにした。試合後、田中は「僕は何もしていないです(苦笑)。本当にバックの守りに助けられました」と感謝していた。

 本人は守備を課題にあげているものの、守備範囲の広さは入団当初から高く評価されていた。辛口で鳴る野村克也監督(当時)も、「楽天のベンチは三塁側にあるからセカンドが正面に見える。一、二塁間や二遊間、“もうアカン”というヤツ(打球)をチャーッと出てきてどれだけ止めてくれたことか」と褒めていた。

 セカンドのレギュラーとして期待された今季はオープン戦でアピールできず、開幕1軍を逃した。だが、オールスター以後は2番・セカンドに定着。松井稼頭央と守っては二遊間コンビ、攻撃ではスイッチヒッターの1、2番コンビを組み、好調のチームを牽引している。セカンドの守備率も.997と本多雄一(福岡ソフトバンク)、井口資仁(ロッテ)を抑えてトップだ。

「小さいことを短所だとも不利だとも思ったことなんてないですよ。むしろ長所だと捉えています。小さい人には小さい人にしかできない野球がある。スピーディーな動きだったり、小技だったり。いくらプロでも全員がホームランを打て、と言われる世界ではないですから」
 球界の元祖・牛若丸といえば、阪神の名ショート吉田義男だが、少しでも名手に近づきたいところだ。

「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、受賞した高橋選手についても二宮清純の書き下ろしコラムを掲載中!
 現在、第9回「ジョージア魂」賞ファン投票も合わせて実施中です。オリックス・李承ヨプ内野手、巨人・久保裕也投手、東京ヤクルト・川端慎吾内野手、中日・チェン・ウェイン投手、埼玉西武・菊池雄星投手、北海道日本ハム・鶴岡慎也捕手の6プレーがノミネートされています。ぜひ投票に参加してみてください。

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