徳島インディゴソックスは、来季からの新監督に元横浜の堀江賢治氏が就任すると発表した。白石静生前監督の辞任に伴い、今季途中から指揮を執っていた森山一人監督代行はコーチ職に戻る。また、新任の投手コーチとして香川の加藤博人コーチが移籍することとが決定した。衣川幸夫コーチは退団し、梅原伸晃投手兼任コーチは来季は選手一本に戻る。

 堀江氏は広島県出身の38歳。広陵高から89年に大洋(現横浜)にドラフト4位で入団。巧打の内野手として、高卒3年目で1軍に定着した。その後はオリックス、近鉄と渡り歩き、98年限りで現役を引退。通算成績は172試合、打率.250、4本塁打、29打点。38歳での監督就任は、リーグ史上最年少(監督代行を除く)となる。脇を固める森山コーチは34歳、加藤コーチは39歳で、フレッシュな新体制が誕生した。

 堀江新監督には表立った指導者としての経験はないものの、森山コーチは高知時代に角中勝也(千葉ロッテ)らを指導し、加藤コーチも今年のドラフトで東京ヤクルトから指名を受けた塚本浩二ら、3人のNPB投手を育てた実績を持つ。両コーチともリーグ内での評価は高い。NPBでは今季、最も若い(43歳)渡辺久信監督が埼玉西武を日本一に導いた。前期が5位、後期は最下位と低迷した徳島が、若さと実績を兼ね備えた布陣で巻き返しをはかる。

 加藤コーチが抜けた香川は早速、後任として前長崎コーチの岡本克道氏の就任を発表した。岡本氏はダイエー(現ソフトバンク)でリリーバーとして活躍。現役時代の通算成績は291試合、17勝16敗51セーブ、防御率2.98。今季は長崎のコーチを務めていたが、成績不振により前期限りで解任されていた。

 また、勝呂壽統コーチが巨人2軍の内野守備走塁コーチに就任するため、退団することも決まった。後任は未定。アイランドリーグの指導者が直接、NPBのコーチになるのは、元愛媛の高山郁夫コーチ(現ソフトバンク1軍投手コーチ)、元香川の森博幸コーチ(現西武2軍打撃コーチ)に続いて3人目。2年連続で独立リーグ日本一に輝いた香川だが、ドラフトで丈武、塚本浩二、堂上隼人ら主力選手が抜け、首脳陣も大きく入れ替わる。新生ガイナーズが3年連続日本一へ向けて、どんなチームをつくるのか、西田真二監督の手腕が問われる来季となりそうだ。

<福岡・キム、ソフトバンクと仮契約>

 福岡ソフトバンクから6巡目指名を受けたキム・ムヨン投手が20日、仮契約を結んだ。契約金は2000万円、年俸は800万円。即戦力セットアッパーとしての期待をこめられた契約となった。12月7日には入団発表が開かれる。
(金額は推定)

<福岡・浦川が愛媛復帰>

 愛媛マンダリンパイレーツは今季限りで福岡を退団する浦川大輔投手を獲得すると発表した。浦川投手が他球団でのプレーを希望していたため、古巣の愛媛が獲得の意思表示をしたもの。浦川はリーグ初年度から3年間、愛媛に在籍し、先発の柱として活躍。今季は出身地である福岡に移籍したが、故障のため3勝2敗の成績に終わっていた。

 また香川オリーブガイナーズは同じく福岡を退団する荒木康一内野手を獲得すると発表した。荒木選手も他球団でのプレーを希望しており、香川が獲得の意思を表明した。荒木はリーグ初年度から愛媛に在籍。当初から思い切りの良い打撃に期待をかけられていたが、今季は自己ワーストの打率.205、1本塁打だった。来季はルーキーイヤーに愛媛で教えを受けた西田真二監督の下、復活を目指すことになる。

 一方、福岡は徳島から渡邊隆洋投手を獲得すると発表した。渡邊はリーグ初年度に徳島へ入団。チームの成績が低迷する中、中心投手として奮闘し、今季は自己最多の9勝(12勝)をマークしていた。他には長崎セインツが外間修平内野手の退団を発表している。本人の希望によるもの。

長崎セインツ
<内野手>
外間修平(2年目) 62試合 打率.250、0本塁打、15打点


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