日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2011は23日、石川県立野球場で第2戦が行われた。序盤はともに先発投手が好投し、投手戦が繰り広げられた。しかし中盤以降、石川打線が徳島の投手陣をとらえ、試合の主導権を握ると、投げては山下が7回まで1失点の好投を披露。前日に続いての登板となった佐藤も2イニングを無失点に封じ、対戦成績を2勝0敗とした。第3戦は29日にJAバンク徳島スタジアムで実施される。
 山下、7回3安打1失点の好投(石川2勝0敗、石川県立野球場、713人)
徳島インディゴソックス   1 = 010000000 
石川ミリオンスターズ    6 = 10001220×
勝利投手 山下(1勝0敗)
敗戦投手 シモン(0勝1敗)
本塁打  (徳)大谷龍1号ソロ
       (石)ルーゴ1号ソロ、佐竹1号ソロ

 前日の初戦に続いて、石川は投打がかみ合い、徳島に快勝。リーグ史上初となるグランドチャンピオンに王手をかけた。先制したのは石川だった。初回、石川は先発の山下が2三振を含む三者凡退に切ってとる最高の滑り出しを見せると、その裏、打線が徳島の先発シモンの立ち上がりを攻めた。1番・戸田がテキサスヒットで出塁すると、2番・楠本がエンドランを成功させ、無死一、三塁とした。ここで3番・謝敷がきっちりと犠牲フライで三塁ランナー戸田を返し、石川が先取点を挙げた。

 この試合に勝ち、イーブンでホームに帰りたい徳島は2回表、大谷龍の一発ですぐさま同点に追いついた。その後、石川・山下、徳島・シモンが好投し、4回まで両者ともに追加点を奪えず、試合は膠着状態となった。

 均衡が破られたのは5回裏、2死無走者から1番・戸田が三遊間を抜くヒットで出塁。さらに戸田は盗塁を決め、追加点のチャンスをつくる。2番・楠本もヒットで続き、2死一、三塁とすると、好調の3番・謝敷がタイムリーを放ち、石川が勝ち越す。6回裏には7番・座親の代打・ルーゴ、8番・佐竹と2者連続ホームランで2点を追加。7回裏には1死満塁から5番・佐野がこの試合初安打となる2点タイムリーを放ち、石川が5点のリードを奪った。

 投げては山下が7回まで徳島打線を散発3安打1失点に抑えると、8回から登板したクローザー佐藤も完璧なピッチングで無失点に封じた。投打に圧倒した石川がホームで連勝を飾り、リーグ史上初のグランドチャンピオンまであと1勝に迫った。

<アイランドリーグ選抜、CSへ調整中の日本ハムに零封負け 〜フェニックス・リーグ〜>

 みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国アイランドリーグPlusの選抜チームは23日、北海道日本ハムと対戦した。日本ハムは今季14勝をあげたボビー・ケッペルがクライマックスシリーズに向けて登板。リーグ選抜は、そのケッペルに5回を1安打無得点に抑えこまれると、打線がわずか2安打に終わる。一方の投手陣は中田翔が4番に座った日本ハム打線を相手に好投を続けていたが、6回に飯山裕志にソロホームランを浴び、0−1で敗れた。リーグ選抜の対戦成績は3勝6敗1分となった。

 高尾、4回1安打無失点の好投(サンマリン)
北海道日本ハム    1 = 000001000
アイランドリーグ選抜 0 = 000000000
[日] ケッペル−多田野−松家−谷元−乾
[ア] 高尾(香)−吉川(高)−井川(愛)−酒井(香)−入野(愛)−冨田(香)
本塁打  (日)飯山ソロ