缶コーヒーブランド「ジョージア」は、2011シーズンもプロ野球12球団と提携、さらにNPBパートナー契約を締結し、“選べ、チームのためのベストプレー”をコンセプトに「ジョージア魂」賞の表彰を実施しています。このたび第11回の「ジョージア魂」賞が決定しました。今回は東北楽天・田中将大投手が9月10日(対北海道日本ハム戦)にみせたライバル対決に圧巻勝利へ賞が贈られます。

(写真:完封こそ逃すも5安打1失点、12奪三振で斎藤佑との投げ合いを制した)
 今回の「ジョージア魂」賞は、9月9日から29日にかけて行われた公式戦から山田久志氏(元阪急)、高木豊氏(元大洋)、伊東勤氏(元西武)、栗山英樹氏(元ヤクルト)、小林光男氏(週刊ベースボール編集長)、二宮清純(当HP編集長)の6名の選考委員によってノミネート6プレーが選出され、「ジョージア ベースボールパーク」のサイト上のファン投票によって決定しました。田中投手のプレーには、総投票数74,209票中、最多の26,054票が集まりました。

 また「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、二宮清純の書き下ろしコラム「あのプレーにアンコール!」のコーナーが更新されました。受賞プレーはもちろん、ノミネート6プレーの中から二宮がイチオシしたものに関して、それぞれコラムを掲載します。当サイトでは、その中から二宮が推薦した横浜・村田修一内野手(9月29日、主砲のひと振りで連敗ストップ)のコラムを特別に掲載します。

 横浜・村田修一「チーム改革の第一歩」

 4年連続最下位が決定した横浜ベイスターズ。4年連続勝率3割台はセ・リーグのワースト記録だ。チームの不振について、誰よりも心を痛めているのが、キャプテンで主砲の村田修一だ。
「横浜にはここまで育ててくれた恩義を感じている。やっぱり横浜でクライマックスシリーズに出てみたいという気持ちはありますね。他の球団が日本一の座をかけて戦っている時に、解説者として呼ばれるのは選手としてさびしい気持ちになりますよ」
(写真:今季最終戦で通算250本塁打を達成)

 低反発の統一球、いわゆる“飛ばないボール”の影響もあって、村田も今季は大幅に成績を落とした。全144試合に出場し、打率2割6分6厘、20本塁打、70打点。
 主砲の意地を示したのが9月29日、本拠地での巨人戦だった。チームは4連敗中。1点ビハインドで迎えた3回裏、1死一、二塁の場面で打席に入った。

 ピッチャーは西村健太朗。村田は西村の甘く入ったストレートを見逃さなかった。左中間への逆転タイムリー。キャプテンの一打に触発されたかのように横浜はタイムリーが続き、この回、一挙4点を奪った。この4点が効いて、横浜は5対2で巨人に勝利した。

 近年、村田ほど「4番」にこだわりを持つ打者はいない。4番が打てばチームは勝つ。打てなければ負ける。古典的な価値観と言われればそれまでだが、逆に言えば、それだけこのポジションに誇りを持っているということだ。
 そんな価値観の持ち主が、今季は開幕からまるでリードオフマンのように全力疾走を始めたものだから周りは驚いた。いったい、村田にどんな心境の変化があったのか。

「キャンプが始まる前のミーティングだったと思います。誰からともなく、こういう話が出た。『いくら監督やコーチがチームを強くしようと考えていても、最後は選手がやるかやらないかなんだ。強いチームは自然と全力疾走ができている。これは勝っていようが負けていようが、最低限やらねばならないこと。そうであるのなら、全員で最後まで貫き通そう』と……」

 残念ながら“全力疾走の誓い”はチームに果実をもたらさなかった。しかし、だからといって村田の全力疾走が無駄だったわけではない。彼はチーム改革に向け、先頭を切って勇気ある一歩を踏み出したのだ。それが日の目を見るのは、いったい何年先になるのか。チームリーダーの去就が気になる。

「ジョージア ベースボールパーク」のサイトでは、受賞した田中投手についても二宮清純の書き下ろしコラムを掲載中!
 現在、今季の最終回となる第12回「ジョージア魂」賞ファン投票も合わせて実施中です。千葉ロッテ・角中勝也外野手、横浜・国吉佑樹投手、埼玉西武・牧田和久投手、中日・平田良介外野手、広島・前田健太投手、福岡ソフトバンク・内川聖一外野手の6プレーがノミネートされています。ぜひ投票に参加してみてください。

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