巨人の新入団選手発表が23日、東京ドームで行われたファン感謝イベント「ジャイアンツ・ファンフェスタ2011」のなかで実施され、先のドラフト会議で指名を受けた12名の選手たち(育成3位指名の柴田章吾(明大)は明治神宮野球大会のため欠席)が登場した。真新しいユニホームを身にまとった新入団選手たちはドームに集まった4万人を超えるファンから大きな拍手を受け、1位指名を受けた松本竜也(英明高)は「開幕1軍を目指す」と力強く抱負を語った。
(写真:憧れの東京ドームで原監督(中央)と記念撮影に収まる新入団選手)
「近未来、間違いなくファンの皆様を喜ばせてくれるすばらしいプレーヤーになっていくと思います」
 指揮官がそうファンに語りかけたように、今回のドラフトで巨人は将来性豊かな選手を指名した。相思相愛だった菅野智之(東海大)を抽選で逃したものの、1位には“香川のランディ・ジョンソン”の異名をとる松本を指名。193センチの長身から角度のあるストレートを投げ込む左腕だ。

「プロ野球選手が夢だった。ユニホームを着てグラウンドに立ててうれしかった」と初々しい表情で語った松本だが、「開幕1軍」と志は高い。入団発表前に原監督が松本に「いつごろから1軍に上がるつもりか?」と話しかけると、「春には上がります」と答え、「前向きで高い目標を持っている」と指揮官を喜ばせた。「東京ドームで投げられるように頑張る」と満員のファンの前でも堂々の1軍宣言。背番号は41に決まった。

 また育成ドラフトで指名を受けた独立リーグの3投手も同じく入団発表に臨み、育成ドラフト2位の土田瑞起(四国アイランドリーグPlus・愛媛)は原監督からグータッチで迎えられ、感激の表情。「(アイランドリーグは)大学、社会人より試合数が多い。投げる体力、連投できる力はある。使ってもらえる機会を増やしたい」と語った。

 BCリーグの新潟から入団する育成5位の雨宮敬は「持ち味は真っすぐと気持ちで投げること」とアピールを誓った。同じく新潟から巨人入りする育成6位の渡辺貴洋とともに12月上旬には一足早く入寮し、自主トレを開始する予定だ。
(写真:壇上で原監督(右)に話しかけられる雨宮)