4月に入り、リオデジャネイロ五輪開幕まであと約4カ月となった。国内に目を移せばプロ野球も開幕し、まさにスポーツシーズンまっただ中である。

 山本化学工業では今季から数年ぶりに、GAORA阪神戦中継でのテレビCMを再開した。また新たに北海道日本ハム戦でもスポンサー提供をすることになっている。スポーツ中継を見ている層へ「山本化学工業」「バイオラバー」などの会社名や製品名を訴求、知名度アップを図るのが狙いだ。

 

 

 3月16日~18日に開催された健康博覧会(東京ビックサイト)に、今年も山本化学工業はブースを出展した。製品展示・説明の他に17日、18日はセミナーを開催している。
 博覧会自体の来場者数は3万8317人と前年よりやや減少したが(前回3万8641人)、山本化学のブースは大盛況だった。用意していた配付資料は追加発注したにも関わらず、最終日の昼には全部がなくなってしまったという。

 

 またインテックス大阪で開催されるバリアフリー展(2016年は4月21~23日開催)には、11年から毎年出展しているが、参加初年度にはこんなやりとりも社内ではあった。
「バリアフリーの展示会、車いすのユーザー様が多く来場されるが、果たして弊社の製品に関心を持っていただけるのだろうか?」
 山本富造社長も当初は「スタッフ1名、あとから自分が駆けつける」と小規模での出展となったが、ふたを開けてみれば山本化学工業のブースは大盛況だった。現在ではスタッフも増員し当初の約5倍規模でバリアフリー展へ出展している。それでも各スタッフの手が空くことはほとんどないという。

 

 山本化学のブースを訪ねる人が関心を持つ製品は以下のようなものだ。バイオラバーのベルトやベストの問い合わせは常に多く、最近では静脈環流を促進させるメディカルバイオラバー、それとバイオラバーマットにも高い関心が持たれている。
 車いすにバイオラバーのマットを敷いて使うと血流がよくなり、例えばリュウマチ系の人でも手がこわばることがないという。この使い方は同じ症状を持つ者同士のクチコミで広まっているそうだ。
「あ、これやで。あの人から聞いたのこれや」「これ敷いとくとこわばれへんねんて」と、バリアフリー展の山本化学のブースでは、いつもこんな来場者の声が聞こえてくる。

 

 また自宅で介護を受ける人の中には、バイオラバーマットをベッドに敷いている人もいるという。「こうすると嫁も寝起きの身体が楽みたいで、いつも20分掛かってたベットからの起き上がりが、5分くらいですっと起きて車いすまで移動してるんですよ。嫁もそうですが持ち上げてたこっちも楽さしてもらってます」という声もあった。

 

 4月7~12日「健康フェア」(京阪百貨店守口店)、4月21~23日の「バリアフリー2016」(インテックス大阪)、これが直近の山本化学のブース出展だ。バリアフリー2016開催期間中の21日には同会場でセミナーも開催される。テーマは「健康博覧会」と同様に「下がった体温を元に戻す」と「プレミアムバイオボディケア(PBBC)について」だ。

 

 このPBBCは大阪大学の大山良徳名誉教授(医学博士)監修の下で行われているもの。アゴの骨のひずみ、小鼻の左右のズレ、肋骨や肩胛骨のでっぱり、骨盤の開き角度、膝を挙げたときの骨盤の前後の傾きなどを1週間に1回セルフチェックする。それで左右のバランスが異なる箇所(身体や骨格のひずみ)を見つけて、簡単な運動をしながらセルフメディケーションで除去していくものだ。
 アスリートだけでなく、発達途上の小中学生、高校生、中高年と全年齢に有効なプログラムとなっている。

 

 このPBBCの一番のポイントは骨格のひずみをなくして、正中線と呼ばれる身体の中心線を整えることにある。例えば水泳をするときに正中線が整っていれば、左右でバランスよく動けるので、力が中心に伝わり、それが推進力となる。マラソンなら蹴った足の力が左右から身体の中心に集まり、負担なく速く走ることができるという。

 

 山本社長は「でんでん太鼓のように中心がビシっとして、バランスよく左右に動ける状態」と説明する。

 せっかくトレーニングで鍛えた身体も骨格にひずみがあると、力を100%活かすことができずに、無駄になってしまう。
「そういう無駄をなくして日本人選手のパフォーマンスが上がると嬉しいですね」と山本社長は語っている。
 リオ五輪&パラリンピックが近づいているこの時期、よりよい結果を求めるアスリートに「我が社のアイテムをぜひ知ってほしい」と山本社長は語る。骨盤矯正ベルト、ハイテク水着「マーリンマッハ」などでパラ水泳の一ノ瀬メイ選手は、確実にタイムが向上している。

 

 アスリートの努力を確実に結果につなげるために。そして人々の生活をより健康で快適なものに。山本化学工業の最適な身体作りのための探究心は止むことがない。

 

山本化学工業株式会社

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