30日、都内の協栄ジムで亀田大毅選手が謝罪会見を行なった。100人を超す報道陣を前に、まず金平桂一郎会長と握手をかわした大毅選手。「皆様、お騒がせして申し訳ございませんでした」と開口一番に謝罪の言葉を述べ、深々と頭を下げた。そして、次のように語った。
「気持ちも体も落ち着いてきたので、今日から一からではなく、ゼロからスタートしたいと思うので、ファンの皆様、応援よろしくお願いします」
(写真:練習の合間に報道陣と言葉をかわす大毅選手)
 さらに会見に同行した兄の興毅選手が「大毅もゼロからスタートしたいと言うてるし、ファンの皆さん、これからも亀田家を応援してください」と語った。
 2人の言葉を受け、金平会長が「亀田興毅、そして大毅を、これからの成長の姿を温かく見守っていただきたい。よろしくお願いします」と頭を下げた。会見は5分足らずで金平会長によって打ち切られた。
 
 10月11日に行われた世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで王者・内藤大助選手(宮田ジム)に対して反則行為を行なったとして、ボクサーライセンスの1年間停止処分を受けている大毅選手。金平会長から義務付けられていた謝罪を済ませ、再起へ向けて今日から練習を再開した。

 兄弟は会見後、トレーニングウェアに着替え、シャドーボクシング、 サンドバッグ打ちなど、休憩を入れながら約30分間、身体を動かした。大毅は練習に入ると、時おり笑顔を見せ、記者とも言葉をかわすなどリラックスした様子だった。

 兄の興毅は、JBCから厳重戒告処分を受けていたが、謝罪会見後、11月初旬にメキシコで練習を再開した。3ヵ月間の試合自粛を経て、復帰戦は来春頃に行う予定だという。