14日、リオデジャネイロ五輪・サッカーの組み合わせ抽選会がブラジルのマラカナン競技場で行われた。ロンドン五輪でベスト4に入ったため第1シードだった日本は、スウェーデン、コロンビア、ナイジェリアと同じグループBに入った。リオ五輪は16チームを4つのグループに分けて、各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進む。6大会連続出場の日本は48年ぶりとなるメダルを賭けてリオに乗り込む。

 

 ロンドン五輪でベスト4を果たした日本は、惜しくも届かなかった五輪の表彰台にリオの地で挑む。

 

 グループ全体を見渡すとAからDまで実力的にうまくばらけた印象だ。強いて言えば、日本の入ったB組が厳しい抽選結果となった。移動距離や高温多湿な地域での試合を余儀なくされ、体力の消耗やコンディション調整も心配される。

 

 日本はコロンビア、スウェーデン、ナイジェリアと同じ組に入った。コロンビアとは、ブラジルの地で再び国をあげて戦うことになる。2014ブラジルW杯グループステージで、フル代表はコロンビアに1-4と大敗を喫した。若き侍がA代表の嫌な思い出を払拭してくれることを期待したい。

 

 スウェーデン、ナイジェリアも侮れない。スウェーデンは激戦区欧州予選を首位で勝ち上がってきた。ナイジェリアは北京五輪では準優勝と、アンダー世代で安定して好成績を残している強者だ。

 

 さらに、B組の各国は日本より高さ、スピード、体の強さの面で上回っており、試合でイニシアティブを取られる可能性が高い。日本が苦手とする相手と言っても過言ではない。手倉森誠監督は世界仕様のシステムとしてトップ下を置く4-2-3-1を検討しているとのことだが、どこまで通用するかが見物である。

 

 日本はアジア最終予選でアディショナルタイムでの得点や決勝での大逆転など神がかり的な勝ち方をしてきた。短い期間で急成長を遂げたアジア最終予選のメンバーに割り込んでくる新たな若者はいるのか。オーバーエイジはどこのポジションで使うのか。まだまだメンバーの予測は難しい。

 

 日本に明るいニュースを届けるべく、若き侍たちはリオで輝くメダルを狙う。

 

U-23日本代表 手倉森誠監督のコメント
「全体的には満遍なく振り分けられていて、死の組も無ければ楽なグループも無いという印象。日本にとっては良いグループに入ったと思う。と言いますのも、勝っていくことで成長できる相手だから。ここを突破できればてっぺんまで登っていけそうな可能性を感じるグループ。このグループを勝ち抜いて決勝トーナメントに行くことで、他のグループは日本に対して、より警戒を強めてくる。そうなってこそメダルの可能性が見えてくると思う。この若い年代が成長できる国々と対戦できる。6試合を戦いたいと思っている。最初の3試合の対戦国は特に貴重な3カ国。各国とも様々なカテゴリーの日本代表と因縁のあるチームなので、モチベーションは高まる。日本の皆さんには是非、盛り上げていただきたい」

 

【グループA】

ブラジル、南アフリカ、イラク、デンマーク

【グループB】

スウェーデン、コロンビア、ナイジェリア、日本

【グループC】

フィジー、韓国、メキシコ、ドイツ

【グループD】

ホンジュラス、アルジェリア、ポルトガル、アルゼンチン

 

(文/大木雄貴)