21日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで記者会見が行われ、12月31日、さいたまスーパーアリーナにて総合格闘技イベント「やれんのか! 大晦日! 2007」の開催が正式に発表された。会見には「前夜、引きうけることを決意した」というこのイベントの統括本部長・高田延彦氏、この日のために緊急来日した第2代PRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルら出場が決まった選手が出席し、イベントへの意気込みを語った。
(写真:左から青木真也、桜井“マッハ”速人、高田統括本部長、ヒョードル、川尻達也、石田光洋)
 PRIDEは3月に運営母体が米国の人気総合格闘技団体「UFC」のオーナーであるロレンゾ・フェティータ氏が新たに設立する企業に移ることが発表されたが、PRIDEの休止状態が続く中、新運営会社として立ち上がったPRIDE FCワールドワイドの日本事務所が10月初旬に突然閉鎖に追い込まれ、事実上、PRIDEは消滅という形になっていた。
 今回発表されたイベントについて、高田統括本部長は「(PRIDEの休止状態が続いた)8ヵ月間、あのリングを愛した人たちは、喪失感や熱い気持ちのやり場のない思いが大きいままここまで来たと思う。さまよっているみんなの気持ちを完全燃焼できるよう、ケジメのイベントとなる。やるからには、あの熱に負けないものをつくりたい」と、PRIDEのケジメのイベントであることを強調した。また、アメリカの総合格闘技団体「M-1 Global(M-1 グローバル」のサポートを受けての開催となる。
 
 出場が発表されたヒョードルは、「長いブレイクがあったが、また日本に来られて嬉しい。今回が日本で迎える5回目の大晦日。素晴らしい試合をして新年を派手に迎えたい。最高のスタッフと仕事が出来るのを嬉しく思う」とコメント。対戦相手は未定だが、「最強と言われる相手とやりたい」と意欲を見せた。 
 
 今回のイベントは全7〜8試合の予定で、対戦カードは来週以降に発表される。また、カウントダウンイベントになることが決定しているという。
 
 このほか、会見に出席した日本人ファイターのコメントは以下のとおり。
 
●青木真也
「またあの空間に立てることを本当に幸せに思います。必ず出来ると思って待っていた。大晦日、相手が誰であろうとやる。とにかく強いヤツとやりたい」

●石田光洋
「昨年の大晦日以来の試合。また立てるのは嬉しい。僕は試合をやるだけなので、決まった相手と戦うだけ。1年ぶりなので長かったが、ここで戦いたいという気持ちで待とうと決めていた」

●川尻達也
「やれんのかと言われたが、やるに決まってるでしょう。あの空間をみんなで作って思い切り楽しみたい。魂が燃えるような、会場が震えるような相手と戦いたい」

●桜井“マッハ”速人
「『やっとやれんのか』って感じで、待ってました。やっとやれて嬉しい。オレとやって『やれんのか』と思っている相手とやりたい。(ここまで待てたのは)信じていたからですね」

「やれんのか! 大晦日! 2007 supporetrd by M-1 GLOBAL」
2007年12月31日・さいたまスーパーアリーナ
開場19:00 開始20:00(予定)

<出場予定選手>
エメリヤーエンコ・ヒョードル
ヨアキム・ハンセン
ヒカルド・アローナ
ギルバート・メレンデス
ルイス・アゼレード
三崎和雄
青木真也
川尻達也
桜井“マッハ”速人
石田光洋
長谷川秀彦ほか