10月15日に設立された総合格闘技イベントの運営会社「ワールドビクトリーロード」(WVR)が27日、都内ホテルで会見を行い、新総合格闘技イベント「戦極 〜SENGOKU〜」の旗揚げ戦を3月5日、東京・国立国立代々木競技場第1体育館で開催することを発表した。会見には旗揚げ戦への参戦が決定している吉田秀彦(吉田道場)、瀧本誠(同)、菊田早苗(GRABAKA)、川村亮(パンクラスism)の4選手が出席、大会への意気込みを語った。
(写真:「戦極」への参戦を予定している(左から)川村、菊田、吉田、瀧本)
 新たな総合格闘技イベントとなる「戦極 〜SENGOKU〜」。WVR木下社長によると「世界に発信した格闘技を原点に戻したいという意味でも、“和”の言葉にしたかった」。大会名称は1万通を超える一般応募の中から選ばれたという。
 試合ルールは5分3R(延長戦なし)、チャンピオンシップは5分5Rで行われる。階級はヘビー級(93.1キロ以上)、ライトヘビー級(93キロ以下)、ミドル級(83キロ以下)、ウェルター級(76キロ以下)、ライト級(68キロ以下)、フェザー級(60kg以下)の全6階級制でスタートするが、将来的には増やしていく意向。また、初年度となる2008年は、年間で5大会程度の開催が予定されている。

 会見に出席した吉田は「新しい団体で格闘技の熱を上げていきたいと思い、戦極に参加させてもらいます。出場選手みんなで力を合わせて、皆さんに良い試合をお見せしたい」と大会への意気込みを語り、「戦極にどんな選手が出るかまだ分からないが、今までも言われたら誰とでもやってきた。それを貫き、(対戦が)決まった相手と良い試合をやりたい」と、相手が誰でも戦うという従来どおりの姿勢を見せた。
 また、今後については「現時点で最も早くオファーをくれたのが『戦極』。ここでやっていくことになると思うが、他団体に出てはいけないという(契約上の)縛りはないので、他団体からオファーがあれば年末とかも考えていきたい」と語った。
 これを受け木下社長は「選手には多くの試合に出てもらいたいと思っているので、全く縛りはない。オファーがあればいろんな団体に出て欲しいし、逆に他の団体の選手にも出てほしい」と補足した。

 このほか、瀧本「4月以来、試合がない状態でここまできた。新しい団体の旗揚げイベントに参加できるのは嬉しい。ファンの皆さんに喜んでもらえるような熱い試合をしたい」、菊田「GRABAKAはいつもいろいろな団体で旋風を巻き起こしてきた。新しい団体でも大暴れしたい。寝技で決めて得意とするものをアピールし、盛り上げていきたい」、川村「今は12月22日のパンクラスの試合のことで頭がいっぱいだが、どこのリングでも明るく激しい試合ができると思う」と、それぞれ旗揚げ大会への抱負を語った。

 PRIDEの消滅という衝撃的なニュースが駆け抜けた2007年の格闘技界。2008年、新たな総合格闘技のリングが生まれる。

大会コンセプトは以下のとおり。

<戦極〜SENGOKU〜とは

 世界中に存在する数多くの格闘技
 柔道、レスリング、空手、ボクシング……

 それぞれの道で戦いの頂点を極めた猛者たちによる
 己の誇り・人生のすべてを懸けた戦い。

 自分の力しか信じられない者同士の戦い。
 一瞬たりとも目を離すことの出来ない攻防。
 真剣勝負の中から生まれる熱いドラマ。

 まさに異種格闘技における最高の舞台である。

 格闘技の聖地である日本で世界最強を決する舞台
 それが『戦極〜SENGOKU〜』という世界最高の舞台で証明される。

 格闘技界はこれから戦極時代へ突入する>


ワールドビクトリーロード「戦極 〜SENGOKU〜」
2008年3月5日、東京・国立代々木競技場第1体育館
開場・開始時間未定

<出場予定選手>
吉田秀彦(吉田道場)
瀧本誠(吉田道場)
菊田早苗(GRABAKA)
川村亮(パンクラスism)

>>大会オフィシャルサイト