16日、第84回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が行なわれ、初日から好カードが組まれた。東日本大震災の被災地の一つで、3年前の2009年には決勝進出を果たした花巻東(岩手)と、夏は2度の優勝を誇り、今回は春では初制覇を狙う大阪桐蔭が第1日第3試合で顔を合わせる。大谷翔平(花巻東)、藤浪晋太郎(大阪桐蔭)と、両校ともに身長190センチ以上のプロ注目の大型右腕を擁しているだけに、注目の対戦だ。翌日には同じく津波の被害を受けた21世紀枠の石巻工(宮城)が第3試合で昨秋の九州大会覇者・神村学園(鹿児島)と対戦。石巻工の阿部翔人主将は開会式で選手宣誓を行なうことも決まった。また、未だに原発事故の影響を大きく受けている福島の聖光学院は第5日第2試合で鳥羽(京都)と対戦する。一方、昨秋の明治神宮大会で優勝した光星学院(青森)は第4日第1試合で北照(北海道)と対戦。通信制高校として初の甲子園出場を決めた地球環境(長野)は履正社(大阪)と、元プロ野球の大越基監督率いる早鞆(山口)は、第5日第3試合で昨秋の近畿大会を制した智弁学園(奈良)と激突する。大会は阪神甲子園球場で21日に開幕し、12日間の予定で熱戦が繰り広げられる。
 初戦の組み合わせは次の通り。

<第1日>
三重(三重) − 鳥取城北(福井)
敦賀気比(福井) − 浦和学院(埼玉)
大坂桐蔭(大阪) − 花巻東(岩手)

<第2日>
九州学院(熊本) − 女満別(北海道)
天理(奈良) − 健大高崎(群馬)
石巻工(宮城) − 神村学園(鹿児島)

<第3日>
洲本(兵庫) − 鳴門(徳島)
作新学院(栃木) − 倉敷商(岡山)
近江(滋賀) − 高崎(群馬)

<第4日>
北照(北海道) − 光星学院(青森)
地球環境(長野) − 履正社(大阪)
宮崎西(宮崎) − 愛工大名電(愛知)

<第5日>
横浜(神奈川) − 高知(高知)
聖光学院(福島) − 鳥羽(京都)
早鞆(山口) − 智弁学園(奈良)

<第6日>
別府青山(大分) − 関東一(東京)

※第6日の第2試合からは2回戦。