MLBの2012シーズンが本格的に開幕し、今季、東京ヤクルトからポスティングシステムでミルウォーキー・ブルワーズに移籍した青木宣親はホームのセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビューを果たした。青木は5回、1死一、三塁のチャンスにピッチャーの打順で代打として登場。しかし、カージナルス先発左腕のハイメ・ガルシアの前に1ボール2ストライクと追い込まれた後、空振り三振に倒れた。
 青木は当初、禁止薬物使用で出場停止処分を下されたライアン・ブラウンの代役として期待されていた。しかし、ブラウンの不服申し立てが認められ、処分が取り消しに。そのため、控え外野手の立場で開幕を迎えた。ただ、オープン戦では米国の投手にも徐々に慣れ、打率.299を残した。首脳陣の評価も上昇しており、今後は代打や途中出場からスタメンのチャンスをうかがうことになりそうだ。

 今季は開幕時点でメジャー登録されている日本人選手は13名。青木のほか、川崎宗則(マリナーズ)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、和田毅(オリオールズ)、岩隈久志(マリナーズ)の5選手が新たに加わった。ダルビッシュは10日のマリナーズ戦に初登板初先発予定で、早速、イチローとの直接対決が実現する。和田は左ひじを痛めて調整が遅れ、故障者リストからのスタートとなった。

 今季からダイヤモンドバックス入りした斎藤隆は右ふくらはぎ痛、レンジャーズ2年目の建山義紀は腰痛のため、揃って故障者リストに入れられた。また西岡剛(ツインズ)、田澤純一(レッドソックス)はオープン戦で結果を出せず、マイナーリーグからの開幕。五十嵐亮太は、パイレーツとマイナー契約を結んでいたが、メジャー昇格を果たせず、ブルージェイズ傘下から再出発する。