ニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹が14日、本拠地開幕戦となるロサンゼルス・エンゼルス戦に先発した。移籍後、ヤンキースタジアム初登板となった黒田は9回無死まで相手打線を5安打無得点に抑え、今季初勝利を収めた。試合はヤンキースが5−0で勝利した。
 挨拶代わりの好投だった。
 前回の初登板では立ち上がりに失点した黒田は、この日も初回の先頭打者にヒットを許す。しかし、ボビー・アブレイユ、アルバート・プホルスと怖い打者をフライに打ち取り、0点で切り抜ける。

 2回も四球で走者を背負いながら、併殺でピンチの芽を摘み取る。4回には先頭のプホルスにヒットを浴びたが、ここでも後続の打者に内野ゴロを打たせてダブルプレーに仕留めた。

 好投をみせる背番号18を打線も援護。初回に満塁からニック・スウィシャーが走者一掃の二塁打で3点をプレゼントすると、3回にはアレックス・ロドリゲスがセンターへソロアーチを放つ。5回にもカーティス・グランダーソンの一発で5−0とリードを広げた。

 黒田は6回から8回までエンゼルス打線をパーフェクトに封じ、最終回のマウンドへ。先頭のアブレイユが内野安打で出塁したところで、投球数も109球になったため交代したが、スタンドのヤンキースファンは万雷の拍手で快投を称えた。これで開幕3連敗スタートだったチームも4連勝。ワールドシリーズ制覇のために補強した右腕とともに、調子が上がっていきそうだ。