大王製紙株式会社のエリエール公式サイト内にて、二宮清純が月1回、アスリートゲストをお招きする対談コーナー「やさしさに包まれて」が好評配信中です。このコーナーでは、各競技からアスリート、元アスリートをお招きし、それぞれのスポーツの魅力を伺いながら、戦いの日々の中でホッと“やさしく”なれる瞬間についてインタビューしていきます。今月のゲストは元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんです。現在、対談最終回「刺激になった4年に1度の大舞台」を配信中です。

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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二宮: 冒頭で錦織選手の話をしましたが、女子に関しては杉山さんが引退して以降、若手がなかなか出てきませんね。
杉山: そうですね。森田あゆみちゃんが頑張ってはいますけど、錦織選手のようなトップ20に入るレベルにはまだ達していません。女子といえば、どうしてもクルム伊達公子選手にスポットライトが当たっているのが現状です。伊達さんだけでなく、若い選手が世間に注目されるようになれば、テニス界も活気づきますね。

二宮: さて今年は言わずと知れた五輪イヤー。テニスはプロも出場しますから、楽しみですね。
杉山: 五輪の位置付けは選手によって異なるでしょうが、私はグランドスラムと同様に重要視していました。国の代表として選ばれることは名誉ですし、またグランドスラムとは違う独特な雰囲気があります。五輪イヤーは全豪、全仏、ウィンブルドン、五輪、全米と5つの大きな大会があると考えていました。ただし、五輪は普通のツアーと違って、ナショナルチームでの行動となるので、環境やコーチ陣の体制も、すべて自分の思うようにはできません。そのなかで、いかにベストパフォーマンスができるように調整するかが大切になってきます。

二宮: 杉山さんはアトランタ五輪からシドニー、アテネ、北京と4大会連続出場。これも立派な勲章です。
杉山: それだけ長く現役を続けていた証ですね(笑)。五輪の良いところは普段見られない他の競技と交流がはかれるところ。これが私にとっては一番の刺激であり、楽しみでした。たとえば選手村の食堂に行くと、いろんな選手に会える。北京五輪ではコービー・ブライアントに会って胸が躍りましたよ。一緒に写真を撮りたかったのですが、同じことを考えている選手が周りにいっぱいいて、私はなかなか近づけませんでした(苦笑)。

二宮: 確かにバスケットボール界のスーパースターが近くにいたら感激しますよね。では、今回のロンドン五輪で注目している競技は?
杉山: たくさんありますね。テニスはもちろん、年齢の近い室伏広治君が出るハンマー投げは注目したいですね。あとは体操の内村航平君にも期待しています。そして何よりサッカーのなでしこジャパン。澤穂希ちゃんとは仲がいいので、友人としても応援しています。
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 各ゲストとの対談は全4回に渡って更新します。更新は原則として毎週月曜日です。5月からは女子ウエイトリフティングロンドン五輪日本代表の三宅宏実さんが登場。対談第1回は5月7日に更新します。どうぞお楽しみに!