柔道日本一を争い、ロンドン五輪の男子100キロ超級の代表選考会を兼ねた全日本柔道選手権が29日、日本武道館で行われ、加藤博剛(千葉県警)が石井竜太(日本中央競馬会)に決勝で一本勝ちし、初優勝をおさめた。加藤は90キロ級の選手で、無差別の同選手権で重量級以外が優勝するのは1969年の岡野功以来、43年ぶりの快挙。連覇を目指した鈴木桂治(国士舘大教)は準決勝の石井戦で右肩を痛めて敗れた。また100キロ超級で石井と五輪代表を争う上川大樹(京葉ガス)、高橋和彦(新日鉄)はともに準々決勝で敗退し、ロンドン行きには決め手に欠ける大会となった。同級の代表は5月12日から開かれる全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)の結果を踏まえて他の階級とともに決定する。