タンパベイ・レイズの松井秀喜が2日、本拠地でのボルチモア・オリオールズ戦に「7番・レフト」でスタメン出場し、初回の第1打席に今季2号2ランを放った。レイズが3点を先行し、なおも2死二塁のチャンスで打席に入ると、元中日チェン・ウェインの初球をとらえ、ライトポール際に特大アーチを描いた。第2打席はショートゴロ、第3打席はレフトフライで3打数1安打。試合はレイズが5−0で快勝した。
 ファンにも指揮官にも存在感を示す一発だ。
 2日前のレイズでのデビュー戦に続くホームランは左腕からだった。インハイのボールに肩が開くことなく、しっかりと振りぬいた。もともと左は苦にしないタイプだったが、昨季在籍したオークランド・アスレチックスでは左投手が先発するとベンチを温めるケースが多かった。前日の試合でも、先発が左でスタメン落ちだっただけに対左で結果を残した点は、自身の出番を増やすことになりそうだ。

 3戦2発という派手な活躍に地元のファンも松井が打席に入ると大きな拍手を送るようになってきた。実はホームラン以外はヒットが出ていないのだが、それでもインパクトは十分。背番号35のユニホームが早くも板についてきた。