9日、「2012ロンドン五輪バレーボール世界最終予選」(男子)第6戦が行なわれ、日本はプエルトリコと対戦。2セット目以降は危なげない試合運びでプエルトリコを下し、明日の最終戦にロンドンへの望みをつなげた。

日本 3−1 プエルトリコ
(22−25、25−21、25−19、25−16)
 ロンドン五輪の切符獲得には、残る2試合で連勝することが最低条件とされる日本。注目の出だしは1点を争う激しい攻防戦が繰り広げられた。第1セット、日本はサイド、センターとS宇佐美大輔が見事なトスワークで攻撃陣を使い、プエルトリコのブロックをかわした。一方、プエルトリコもエースのWSファン・フィゲロアを中心に跳躍力をいかした攻撃を見せ、サイドアウトの奪い合いとなった。しかし中盤、日本はミスが重なり、プエルトリコに5連続ポイントを奪われ、8−13とリードを許した。すぐにWS清水邦広のサーブで相手の守備を崩し、4連続ポイントを奪うなど、日本は追い上げを見せ、一時は20−20と追いつく。しかし、終盤に清水のサーブ、WS福澤達哉のスパイクとミスが続き、逆に相手にサービスエースを決められ、結局このセットを日本は落としてしまう。

 第2セット、日本はMB山村宏太、MB松本慶彦のセンター線が機能し、序盤から主導権を握った。中盤にはプエルトリコに3連続ポイントを奪われ、1点差に迫られる場面もあったが、その後も日本はリードを守りきり、このセットを奪って試合を振り出しに戻した。続く第3セット、一進一退の攻防戦の中、中盤、日本は松本がブロック、速攻と攻守にわたって活躍。これに負けじと福澤、米山、清水のサイド陣も次々とスパイクを決め、連続ポイントの応酬で21−13と大量リードを奪った。終盤、プエルトリコも連続ポイントで粘りを見せるも、日本はこのセットもリードを守り、勝利に王手をかけた。

 第4セットは序盤、後がないプエルトリコは34歳のベテランWSホセ・リベラが安定したプレーで得点を挙げる。しかし、日本は7−7から山村、清水とブロックで連続ポイントを奪うと、勢いに乗った。清水、福澤、米山が強烈なバックアタックをプエルトリコのコートにたたきつけ、主導権を握る。そして松本の速攻でマッチポイントをつかむと、最後はプエルトリコのバックアタックがネットにかかり、ゲームセット。日本は明日の最終戦に望みをつなげた。