シアトル・マリナーズの岩隈久志が17日、本拠地でのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に2番手で登板。2回を無失点で抑え、その間に味方が勝ち越したため、初勝利をあげた。開幕から中継ぎ登板が続いている岩隈は11試合目で待望の白星。試合はマリナーズが7−4で勝利し、連敗を6でストップした。
 開幕から2カ月半、ようやくつかんだ1勝だ。
 先発としてオープン戦で結果が出せず、中継ぎとしてブルペンで出番を待つ日々。役割は先発が早々に崩れた時のロングリリーフが主で、初登板はチームの開幕から14試合が過ぎていた。

 登板間隔が2週間空いた5月31日(対テキサス・レンジャーズ)には大量リードの7回からマウンドへ。3失点ながら最後まで投げきり、プロ入り初セーブをあげた。その3日後には延長戦で登板して2セーブ目を記録すると、このところはワンポイントリリーフも経験するなどマウンドに上がる機会は増えつつあった。

 実力から考えれば、遅すぎる1勝と言ってもよい。慣れない中継ぎとはいえ、今季の登板で任されたイニングをパーフェクトに封じたケースはない。この日も味方が勝ち越した直後の7回、2死無走者から四球を与えてしまった。先発ローテーションを任せられるには、今後、内容でもベンチを納得させる必要がある。