6月23日(現地時間)、オランダ・アムステルダムアリーナで開催される「K−1 WORLD GP 2007 in AMSTERDAM」の会見が14日、都内ホテルで行われ、WORLD GPへとつながるヨーロッパGPの出場選手およびトーナメント、王者セーム・シュルト(正道会館)×マイティ・モー(フリー)のスーパーヘビー級タイトルマッチなどの対戦カードが発表された。
(写真:ニコラ・ヴェルモンとのスーパーファイトが決まった澤屋敷選手)
 9月末に韓国で行われる「K-1 WORLD GP 2007 開幕戦」へ向けた大事な戦いとなる「K−1 WORLD GP 2007 in AMSTERDAM」。
 3月の横浜大会でレイ・セフォー(レイ・セフォーファイトアカデミー)にKO勝ちし、スーパーヘビー級初代王者となったセーム・シュルトが、同大会でチェ・ホンマン(フリー)から初のKOを奪うなど勢いに乗るマイティ・モーの挑戦を受ける。
 優勝者は9月の開幕戦の出場権利が得られるヨーロッパGPは、各大会を勝ち抜いた精鋭が顔を揃え、熾烈なトーナメントとなりそうだ。推薦選手として出場する天田ヒロミ(日本)は、トーナメント初戦で前年度のオセアニア大会王者ポール・スロウィンスキー(オーストラリア)と対戦する。
 このほか、スーパーファイトとしてルスラン・カラエフ(フリー)×メルヴイン・マヌーフ(ショータイム)、澤屋敷純一(チームドラゴン)×ニコラ・ヴェルモン(ファウコンジム)、また対戦相手はまだ未定だが、現在タイで修行中の15歳ファイターHIROYA(フリー)が、スペシャルファイトとして出場することも発表された。

 会見には、今年3月の横浜大会で、ジェロム・レ・バンナ(Le Banner X tream Team)から大金星をあげ、日本ヘビー級の新エースとして期待がかかる澤屋敷が出席。「(自分への)期待が大きいのは感じる。勝ってその期待に応えたい」と意気込みを語った。
 初の海外での試合となった4月のハワイ大会ではランディ・キム(フリー)にKO勝利するなど波に乗る。今回、格闘技王国・オランダでの試合となるが、「日の丸を背負うとかいう意識はない」といたってマイペース。今大会でも出場を予定しているオランダ出身のピーター・アーツ(チーム・アーツ)のファンだったことを明かし、同じ大会でリングに立つことについて「ワクワクする」と語った。

 2006年のGPでベスト8に残った8名と、世界予選トーナメントを勝ち抜いた4名、初代ヘビー級王者、初代スーパーヘビー級王者(昨年度のベスト8が王者になった場合、主催者推薦により選出)、さらに主催者推薦・ファン投票で選ばれた2名の計16名が「K−1 WORLD GP 2007 開幕戦」(9月下旬・韓国オリンピック第1体育館)の出場権を得られる。
「K-1 WORLD GP 2007」の頂点を見据えた熾烈な戦いの行方に注目だ。

「K−1 WORLD GP 2007 in AMSTERDAM
6月23日(現地時間) オランダ・アムステルダムアリーナ 

■対戦カード
<スーパーヘビー級タイトルマッチ>
王者セーム・シュルト(オランダ/正道会館)×挑戦者マイティ・モー(米国/フリー)

<スーパーファイト>
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー)×メルヴイン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
澤屋敷純一(日本/チームドラゴン)×ニコラ・ヴェルモン(フランス/ファウコンジム)
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ) ※対戦相手未定

<スペシャルファイト>
HIROYA(日本/フリー) ※対戦相手未定 

<K−1 ヨーロッパGP2007トーナメン> ※1回戦
ビヨン・ブレギー(スイス/前年度ヨーロッパ王者)×ブレクト・ウォリス(ベルギー/ルーマニア大会王者)
マゴメド・マゴメドフ(ベラルーシ/チェコ大会王者)×マキシム・ネレドバ(ウクライナ/ハンガリー大会王者)
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/前年オセアニア大会王者)×天田ヒロミ(日本/推薦)
ジェームス・フィリップス(ドイツ・クロアチア大会王者)×ザビット・サメドフ(ベラルーシ/リアアニア大会王者)