6日、プロ野球のセ・リーグで3位の横浜DeNAが4位の東京ヤクルトが横浜スタジアムで対戦した。ヤクルトの山田が初回に盗塁を決め、シーズン30個目の盗塁を記録。4打数2安打1打点の山田は、この試合を終えた時点で打率3割2分5厘、34本塁打をマークしており、NPB初の2年連続トリプルスリー達成はほぼ確実となった。試合はDeNAがヤクルトを6-1で下し、球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出へ前進した。

 

 山田がオールラウンダーの証、トリプルスリー(打率3割、本塁打30本、盗塁30個以上)達成にグッと近付いた。

 

 8月26日の阪神戦で29盗塁目を記録し、2年連続の30盗塁へ王手をかけていた山田。3番セカンドでスタメン出場し、初回に先発の井納翔一からヒットで出塁する。続くウラディミール・バレンティンの打席で初球から走った。ウエストボールを選択したDeNAバッテリーをものともせず塁を盗んだ。

 

 山田は9回には井納の完封を阻止するソロホームランを放つなど、この日は4打数2安打1打点と意地を見せた。試合終了時点での打率は3割2分5厘。残り15試合で4打席ずつ立つと計算しても、あと8本のヒットを積み重ねれば3割を切ることはない。これまでのペースを考えても、2年連続のトリプルスリーはほぼ確実と言っていいだろう。

 

 NPBでは、これまで山田を含め10人の達成者がいたが、複数回は山田が初となる。昨季リーグMVPが、その能力の高さを改めて証明した。今季のチームはDeNAとCS進出を争う真っただ中にいる。打撃3部門でも上位(打率3位、本塁打2位、打点3位)につける燕の若き主砲が、逆転でのCS進出へとチームを牽引する。

 

(文/杉浦泰介)