14日(日本時間15日)、リオデジャネイロパラリンピックのゴールボール女子準々決勝が行われ、ロンドンパラリンピック金メダルの日本は、同銀メダルの中国と対戦した。2-2で後半を終えると、延長戦入っても決着はつかず、エクストラスロー戦へ。日本が1点を奪ったのに対し、中国は3点を加えた。日本はトータルスコア3-5で敗れ、中国が準決勝進出。日本は準々決勝で敗退となり、パラリンピック連覇は果たせなかった。

 

 プールCを2勝1敗1分けの3位で通過した日本は、早くも最強のライバル・中国と準々決勝で対戦することになった。

 

 欠端瑛子(セガサミーホールディングス)のゴールで先制すると、“中国キラー”のストライカー安達阿記子(リーフラス)がペナルティーショットで追加点を決めて2点のリード奪った。

 

 前半は中国に1点を返されて終了。残り12分を自慢の守備で逃げ切りたかったが、中国のバウンドボールに抜かれて同点に追いつかれてしまう。その後は両軍譲らず、一進一退の攻防が続く。ゴールデンゴール方式の延長戦でもゴールは生まれない。試合はエクストラスロー戦に入った。

 

 通常ゴールボールは3対3で行われるが、エクストラスローは1対1のシチュエーションで行われる。サッカーのPK合戦に近く、最大6人が投球する。日本は浦田理恵(シーズアスリート)、欠端、安達が決められない。中国には2人に入れられて0-2。トータルスコア2-4の劣勢となった。

 

 ベテランの小宮正江(シーズアスリート)が1点を返したものの、中国の5人目に決められて万事休した。3-5で敗れた日本は、五輪も合わせて日本初となる団体球技の連覇は叶わなかった。

 

(文/杉浦泰介)