28日、女子バレーボール1次リーグ予選第1戦でアルジェリアと対戦した日本は、第1セットから相手を翻弄。全選手を投入し、多彩な攻撃で見事にストレート勝ちを収め、白星スタートを切った。

日本 3−0 アルジェリア
(25−15、25−14、25−7)
“火の鳥NIPPON”は苦手な立ち上がりを完全に克服したと言っても過言ではないだろう。第1セット、WS木村沙織のバックアタックでロンドン五輪初ポイントを奪うと、相手のミスもあり、5連続ポイントで早くも試合の主導権を握った。その後も主将のMB荒木絵里香、MB井上香織のセンター陣が速攻を決めるなど、日本は初戦とは思えないほどいい動きを見せた。特に目立ったのは、スターティングメンバーに選ばれたWS迫田さおりだった。得意のバックアタックは目にも止まらない速さで相手コートに突き刺さり、守備でも看板を倒しながら必死にボールをつなぐ献身的なプレーを見せた。

 第2セットにはケガから復帰し、2004年アテネ大会以来の出場となったMB大友愛が、S竹下佳江との絶妙なコンビで速く鋭いブロード攻撃でチームに勢いをつけた。さらにその大友をおとりにして技ありの時間差攻撃を見せたのは、WS山口舞。“忍者”のように現れる山口の動きに、アルジェリアのブロックは全くついていくことができなかった。

 第3セット、日本はさらに勢いづく。2−2から荒木のサーブがアルジェリアの守備を乱し、若手のWS江畑幸子、WS新鍋理沙がスパイクを決めるなど、日本は10連続ポイントを奪った。その後もWS狩野舞子がブロックを決めるなど、五輪初出場の選手たちが伸び伸びとしたプレーで得点を重ね、3−0のストレート勝ち。エース木村に頼らない多彩な攻撃を見せた日本がアルジェリアを圧倒し、白星スタートを切った。30日(日本時間31日)の第2戦では世界ランキング4位のイタリアと対戦する。