4日目は日本競泳陣にメダルラッシュの期待がかかる。女子100メートル背泳ぎ決勝には寺川綾(ミズノ)が出場する。予選は59秒82で4位通過。続く準決勝では59秒34を記録し、全体3位で決勝進出を決めた。調子を上げての決勝進出だが「勝負は決勝なので自己ベストを更新してメダルを取れるようがんばる」と気を引き締める。初出場となったアテネ大会では決勝に進出したものの、緊張から本来の泳ぎができず、8位に沈んだ。前回の北京大会はまさかの代表落選。8年越しの大舞台で悲願のメダル獲得を目指す。
 男子100メートル背泳ぎ決勝では入江陵介(イトマン東進)にメダル獲得の期待がかかる。昨年の世界選手権では同種目で銅メダルを獲得しているだけに、今回はそれを上回る結果を残したいところだ。予選は全体5位の53秒56で通過。準決勝は53秒29のタイムで全体4位で決勝に進出した。また準決勝では優勝候補のマシュー・グレイバーズ(米国)と同組になり、同選手に次ぐ2位。入江は決勝に向けて「(グレイバーズ)との距離感がつかめた」と手応えを口にした。そのほか、女子100メートル平泳ぎ決勝には鈴木聡美(山梨学院大学)が出場する。

 体操男子団体決勝では、日本が2大会ぶりの金メダル獲得に挑む。日本は予選を5位で通過したものの、エース・内村航平(コナミ)が鉄棒で落下するなど、全体的に精彩を欠いた。内村は後半の種目で立て直したが「最初からできないのは悔しいし、今まで何やってきたのかわからない」と悔しさを滲ませた。アテネ大会では冨田洋之という当時のエースが金メダルに導いた。決勝では内村が本来の力を発揮できるかが日本の命運を握る。決勝には予選の得点は持ち込まれないだけに、チーム全体で気持ちを切り替えて決勝に臨みたい。

 柔道は男子73キロ級に中矢力(ALSOK)、女子57キロ級には松本薫(フォーリーフジャパン)が出場する。中矢は2011年世界選手権で初出場初優勝を飾るなど、実力は折り紙つきだ。得意の寝技に加え、五輪に向けて立ち技も強化。変幻自在の取り組みで再び世界の頂上を狙う。松本は10年世界選手権で優勝、昨年の同大会でも3位に入るなど、国際大会で安定した結果を残している。柔道日本代表は現在、男女4階級を通じて未だ金メダルがない。柔道王国・日本の威信にかけて、中矢と松本には金メダル獲得が期待される。

<注目競技のテレビ中継予定>

【競泳】
18:20〜 NHK総合
25:30〜 テレビ朝日系列
【柔道】 女子57キロ級、男子73キロ級
17:30〜 フジテレビ系列
21:45〜 NHK総合など
【体操】 男子団体決勝
24:25〜 NHK総合
【卓球】
23:15〜 テレビ朝日系列

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