8月13日(月)
◇2回戦
 藤浪、14奪三振で完投
大阪桐蔭         8 = 300211001
木更津総合(千葉)   2 = 010100000
【本塁打】
(大)笠松、田端
(木)高野
 初回、いきなり大阪桐蔭打線が木更津総合のエース黄本創星(3年)の立ち上がりを攻めた。先頭の1番・森友哉(2年)が二塁打で出塁すると、2番・大西友也(3年)は送りバントをする。これを黄本が一塁へ送球するも、大西の足の方が速く、セーフとなる。さらに3番・水本弦(3年)は四球で出塁し、満塁とした。4番・田端良基(3年)は空振り三振に倒れるも、5番・安井洸貴(3年)が死球押し出しで大阪桐蔭が1点を先制した。さらに2死後、6番・笠松悠哉(2年)が一、二塁間を破るタイムリーで2人を返し、大阪桐蔭は一挙3点のリードを奪った。2回裏、木更津総合は4番・高野勇太(3年)が藤浪のすっぽ抜けのフォークを見逃さず、センターバックスクリーンへ。主砲の一発で、1点を返した。しかし、4回表、大阪桐蔭は1死二、三塁とすると、水本の打球はピッチャーへの強襲ヒットとなり、打球がセンターへ転がる間に2走者が返る。さらに5回表には笠松、6回表には田端の一発でそれぞれ1点を追加した大阪桐蔭は、リードを広げた。
 投げては藤浪は4回裏、1死一、三塁から自らの悪送球で1点を失ったものの、5回以降はほぼ完璧なピッチングで木更津総合打線を封じた。圧巻だったのは8回裏。140キロ台後半のストレートとキレのある変化球で、三者連続三振に仕留めてみせた。結局、藤浪は6安打14奪三振2失点で完投勝ち。投打がかみ合った大阪桐蔭が快勝し、3回戦進出を決めた。

 継投策実り、接戦制す
神村学園(鹿児島)   3 = 020100000
智弁和歌山       2 = 000200000

 2回表、神村学園は1死から6番・永尾稜(3年)が二塁打を放つ。2死後、8番・中野大介(3年)の打球は高いバウンドとなって三塁へ。これを智弁和歌山の三塁手が三進を狙って走ってきた永尾にタッチしにいったが、永尾はこれをうまくかわし、三塁へ。結局、三塁手のフィルダースチョイスで2死一、三塁となった。ここで9番・二河拓馬(3年)が走者一掃のタイムリーとなるレフトオーバーのヒットを放ち、神村学園が2点を先制した。4回表、神村学園はヒットと死球で2死満塁とすると、2番・田中貢大(3年)が一、二塁間を破るタイムリーを放ち、神村学園が1点を追加した。その裏、智弁和歌山が反撃する。無死一、三塁から和歌山大会では4番を打っていた7番・天野康大(2年)が2点タイムリーとなる二塁打を放ち、1点差に迫った。しかし、6回からマウンドに上がった神村学園2番手の平藪樹一郎(3年)を智弁和歌山打線がなかなか打ち崩すことができない。結局、平藪から放ったヒットはわずか1本にとどまり、智弁和歌山は1点差に泣いた。

 22年ぶりの甲子園白星
鳴門(徳島)    1 = 000010000
済々黌(熊本)   3 = 00110010×
【本塁打】
(済)西口

 先制したのは済々黌。3回裏、先頭の中村謙太(3年)がヒットで出塁すると、次打者の送りバントで二進する。さらに中村は盗塁を決め、1死三塁とすると、1番・松永薫平(3年)の内野ゴロの間に生還し、済々黌に待望の先取点が入った。さらに4回裏、1死から5番・西口貴大(3年)の一発で1点を追加する。一方、4回まで済々黌の2年生エース大竹耕太郎に1安打に抑えられていた鳴門が5回裏に反撃する。エラーと送りバントで1死二塁とすると、7番・日下大輝(2年)がライトオーバーのタイムリーを放ち、1点差に迫った。7回裏、済々黌は1死一、三塁から2番・西昭太朗(3年)がショートに痛烈な打球を飛ばすも、これを鳴門の遊撃手・河野祐斗(2年)がジャンピングキャッチしてアウトとした。河野が一塁へ送球する間に三塁ランナーがホームへ。帰塁できなかった一塁ランナーがアウトとなり、ダブルプレーとなる。しかし、このダブルプレーが成立する前に三塁ランナーが生還。守備側からのアピールがなかったことで、済々黌の得点が認められた。味方打線から大きな援護を受けたエース大竹は、その後も安定したピッチングで要所を抑え、4安打1失点無四球で完投勝ち。今春8強の鳴門に競り勝ち、22年ぶりに勝利を挙げた済々黌が3回戦進出を決めた。

 投打かみ合い、快勝
県岐阜商   1 = 000000100
新潟明訓   6 = 10011201×
【本塁打】
(岐)高橋

 新潟明訓は1回裏、県岐阜商のエース間宮宏樹(3年)の立ち上がりを攻めた。1番・金子翔馬(3年)が左中間への二塁打を放つと、2番・小見山常泰(3年)が一、二塁間を破るヒットで、一、三塁とした。3番・池田悠平(3年)は内野ゴロに倒れるも、この間に金子が生還し、1点を先制した。さらに4回裏には無死一、三塁から6番・石山健(3年)がスクイズを成功させ、1点を追加した。5回裏には、1死三塁からワイルドピッチで3点目を挙げた。
 6回裏、県岐阜商は2番手・藤田凌司(2年)がマウンドに上がる。その藤田が先頭の大信翼(3年)を四球で出してしまう。新潟明訓は続く石山が送りバントを決め、1死二塁とすると、ここまで好投の竹石が自らのピッチングを援護するタイムリー三塁打を放つ。さらに8番・佐藤圭太(3年)にもタイムリーが出て、新潟明訓はリードを5点に広げた。
7回表、それまで新潟明訓のエース竹石に散発4安打に抑えられていた県岐阜商が5番・高橋快舟(3年)の一発で1点を返す。しかし8、9回にもランナーを出すも、あと1本が出ず。結局、新潟明訓の竹石から8安打を打ちながらも、ホームランの1点にとどまった。竹石は打たせて取る粘りのピッチングで無四球完投。打線も8安打で6得点と、投打ががっちりとかみ合った新潟明訓が3回戦進出を決めた。