８月19日（日）
◇３回戦
継投で接戦制す
仙台育英（宮城） ２ ＝ １１０００００００
作新学院（栃木） ３ ＝ ２０００００１０×
【本塁打】
（仙）渡辺
先制したのは仙台育英。初回、１死から２番・柏木勇人（３年）がヒットで出塁すると、続く３番・星隼人（３年）が二塁打を放つ。これが先制タイムリーとなった。その裏、作新学院はすかさず反撃する。２死一、三塁から５番・山下勇斗（２年）が走者一掃の２点タイムリーを放ち、逆転に成功した。しかし、２回表、仙台育英は先頭の６番・渡辺郁也（３年）が本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
作新学院は先発・筒井茂（３年）、５回からはその筒井をリリーフした水沼和希（３年）が７回まで１本のヒットも許さない好投を見せた。一方、仙台育英のエース渡辺は毎回のようにランナーを出すも、しっかりと後続を断ち切る粘りのピッチングで作新学院打線に追加点を与えなかった。均衡が破れたのは７回裏。作新学院はヒットとエラーで１死二塁とすると、柏木のタイムリーで１点を挙げ、勝ち越した。結局、これが決勝点となり、作新学院は昨夏に続いてベスト８進出を決めた。
松井、３試合連続の２ケタ奪三振
桐光学園（神奈川） ４ ＝ １０１００２０００
浦添商（沖縄） １ ＝ ０００００００１０
【本塁打】
（桐）鈴木、水海
（浦）照屋
桐光学園が一発で試合の流れを引き寄せた。初回、１番・鈴木拓夢（３年）が先頭打者本塁打で１点を先制すると、３回表には３番・水海翔太（２年）にも本塁打が出て、２点をリードした。さらに６回表、２死一、二塁とすると、鈴木が走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、２点を追加した。投げては２年生エースの松井裕樹が危なげないピッチングで浦添商打線に得点を許さなかった。
浦添商は８回裏、７番・照屋光（３年）が粘った末の６球目、高めの変化球をとらえ、レフトスタンドへ。ようやく１点を返した。そして、迎えた９回裏、１死から３番・宮里泰悠（３年）が二塁打を放つと、４番・呉屋良拓（３年）が四球で出塁し、追加点のチャンスをつくった。しかし、ここは松井が踏ん張る。代打・金城魁（３年）、続く６番・当真寿斗（３年）と連続三振を奪い、守りきった。松井はこの試合12個の三振を奪って完投勝ち。同校初のベスト８進出を決めた。
投打かみ合い、８年ぶり８強
浦和学院（埼玉） ２ ＝ ０１０１０００００
天理（奈良） ６ ＝ １２１０２０００×
【本塁打】
（浦）高田
１−１で迎えた２回裏、天理は２死無走者から９番・船曳翔（３年）が四球で出塁すると、１番・早田宏規（２年）が三塁打、続く２番・東原匡志（２年）も二塁打と、２本の長打で２点を挙げ、勝ち越した。さらに３回裏にも１死一、三塁から７番・木村秀（３年）の犠牲フライで１点を追加し、その差を３点に広げた。
浦和学院は４回表、６番・高田涼太（２年）の本塁打で１点を返した。しかし５回裏、天理は無死一、三塁から捕手の二塁への悪送球で１点を挙げると、さらに船曳のタイムリーで１点を追加。試合の流れを大きく引き寄せた。投げてはエース中谷佳太（３年）が５回以降は散発３安打に抑える好投で、浦和学院に追加点を許さなかった。投打がかみ合った天理は８年ぶりの準々決勝進出を決めた。
エース神原、好リリーフで逃げ切る
宇部鴻城（山口） ２ ＝ ００００２００００
東海大甲府（山梨） ３ ＝ ００００２０１０×
前半はともにランナーを出しながらも決定打が出ず、ゼロ行進が続いた。均衡が破れたのは５回。まずは宇部鴻城が１死から７番・西野孝太郎（３年）、８番・安田翔（３年）、９番・椙田寿希（２年）と、３者連続の二塁打で２点を挙げた。一方、東海大甲府もその裏、１死から７番・田中隆太（３年）が内野安打で出塁すると、代打・石渡大成（３年）もヒットで続く。２死後、１番・渡辺諒（２年）が走者一掃のタイムリーとなる三塁打で試合を振り出しに戻した。７回裏、東海大甲府は１死一、三塁から２番・新海亮人（３年）の内野ゴロの間に三塁ランナーが返り、１点を勝ち越した。その後、６回からリリーフしたエース神原友（３年）がほぼ完璧に宇部鴻城打線を封じ、１点差を逃げ切った。接戦を制した東海大甲府は８年ぶりの８強入りを果たした。