来年3月に開催される第3回WBCの本大会1次ラウンドの日程と組分けが発表され、3連覇を狙う日本はA組となり、キューバ、中国と対戦することが決まった。1次ラウンドは4カ国・地域による総当たり戦で行われ、上位2カ国が2次ラウンドに進む。もう1カ国・地域は11月まで実施されている予選ラウンドの突破チームが入る。日本が参加する1次ラウンドは福岡ヤフードームで3月2日〜6日にかけて行われ、勝ち抜くと2次ラウンドは同8日から東京ドームで開催される。
 第1回、第2回と宿敵・韓国をはじめとするアジア勢で1次ラウンドを戦ってきた日本は今回、強豪キューバと激突する。キューバとはWBCでは第1回大会の決勝、第2回大会では2次ラウンドで顔を合わせ、過去の対戦成績は3戦全勝。しかし、同じくオールプロで臨んだ北京五輪では敗れており、侮れない相手だ。侍ジャパンでは11月にキューバとの親善試合をヤフードームと札幌ドームで実施することが決まっており、まさしくWBCの前哨戦となる。また中国は過去2度とも1次ラウンドで対戦し、いずれも勝利している。

 まだ同組の残り1カ国は決まっていないが、実力を考えれば、日本とキューバで上位2カ国を占めるのはほぼ確実だろう。日本にとって大きなヤマとなるのは初の自国開催となる2次ラウンドだ。ここでは前回大会で採用されたダブル・エリミネーション方式が採用され、敗者復活戦を含んだ変則トーナメントで準決勝進出の2チームを決定する。日本の属するA組とB組の上位2カ国による計4チームの争いで、B組からは韓国やオーストラリアの勝ち上がりが予想される。前回大会で5度の死闘を繰り広げた韓国はもちろん、どの国も一筋縄ではいかない相手ばかり。ホームのアドバンテージがあるとはいえ、この激戦区を突破できるかどうかが3連覇への大きな関門となりそうだ。

 2次ラウンドを突破すれば、決勝ラウンドは3月17日からサンフランシスコのAT&Tパークで開かれる。3連覇に向けた侍ジャパンのチームづくりは、まだ代表監督が決まっていない状況。NPBでは福岡ソフトバンクの秋山幸二監督を軸に調整している模様だが、本人は固辞しており、指揮官選びが喫緊の課題になっている。