4日、日本サッカー協会は欧州遠征でフランス戦(12日、パリ)、ブラジル戦(16日、ヴロツワフ)に臨む日本代表23名を発表した。海外組ではMF本田圭佑(CSKAモスクワ)やDF長友佑都(インテル)らを招集。W杯最終予選イラク戦(9月11日)で出場停止だったDF今野泰幸(G大阪)、DF内田篤人(シャルケ)、DF栗原勇蔵(横浜FM)が復帰した。またFW宮市亮(ウィガン)が約2カ月ぶり、FW乾貴士(フランクフルト)は約7カ月ぶりの代表選出となった。
 FW岡崎慎司(シュツットガルト)は9月26日のリーグ戦で左足親指を負傷した影響で選外となっている。
「インターナショナルレベルでの戦いという貴重な経験」
 アルベルト・ザッケローニ監督は協会を通じてコメントを発表した。指揮官が熱望したテストマッチに、負傷中の岡崎以外はほぼベストメンバーを揃えることができたのは心強い。

 2試合ともにポイントになるのは守備だ。フランス戦はフランク・リベリー、パトリス・エヴラらが繰り出すサイド攻撃をいかに抑えるか。日本は両SBと両MFが連係し、アプローチとカバーリングを徹底したい。攻撃ではサイドでボールを奪った後、前線の本田やFW前田遼一(磐田)にパスを当てて、速攻につなげられるか。

 ブラジル戦はネイマール、フッキら高い個人技を備える選手への対応がカギだ。日本としては、1対1の場面をつくらせないようにしたい。サイドに追い込み、囲い込んで奪うかたちが理想的だろう。攻める時も数的優位を保ち、PA手前でワンツーからスピードを上げて相手のDFラインを突破したい。

 両国との対戦成績はフランスと1分4敗、ブラジルにも2分6敗で未勝利だ。ただ、今回は初勝利よりも、2年間の蓄積がどれだけ通用するか。ザックジャパンが世界での現在地を確かめる。

<日本代表メンバー 23名>

GK
川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
西川周作(サンフレッチェ広島)
権田修一(FC東京)
DF
駒野友一(ジュビロ磐田)
今野泰幸(ガンバ大阪)
栗原勇蔵(横浜FM)
伊野波雅彦(ヴィッセル神戸)
長友佑都(インテル・ミラノ)
内田篤人(FCシャルケ04)
吉田麻也(サウサンプトン)
酒井宏樹(ハノーファー96)
MF
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
長谷部誠(ヴォルフスブルク)
細貝萌(バイヤー・レヴァークーゼン)
本田圭佑(CSKAモスクワ)
高橋秀人(FC東京)
FW
前田遼一(ジュビロ磐田)
ハーフナー・マイク(フィテッセ)
乾貴士(フランクフルト)
香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)
清武弘嗣(ニュルンベルク)
宮市亮(ウィガン)