プロ野球のパ・リーグは9日、全日程を終了し、千葉ロッテの角中勝也(元高知ファイティングドッグス)が打率.312で初の首位打者に輝いた。角中はアイランドリーグからロッテ入りし、今季が6年目。開幕は2軍だったが、4月中旬に昇格後は結果を残して1軍に定着した。交流戦ではラスト3試合ですべて猛打賞の固め打ちで打率.349を残し、首位打者に。夏場はやや調子を落としたが、ほぼ3割以上をキープし、打率上位に名を連ね続けた。そして10月1、2日の埼玉西武戦で2試合連続の3安打を放ち、再びトップに躍り出る。そのまま中島裕之(西武)らを抑えて首位打者が確定した。独立リーグ出身選手がNPB1軍で個人タイトルを獲得するのは初めて。「僕が活躍することで独立リーグの評価や注目度が上がって、どんどん後に続く選手が出てきてくれれば」と語っていた25歳が最高の勲章を手にした。
※9月に「FORZA SHIKOKU」のコーナーで掲載した角中選手と二宮清純のインタビューはこちら!
>>第1回「好調の要因はタイミング」
>>第2回「原点は自宅横の専用練習場」
>>第3回「独立リーグの星として」
>>第4回「自分のスタイルを確立したい」


<アイランドリーグ選抜、西武と分ける 〜フェニックス・リーグ〜>

 みやざきフェニックス・リーグに参戦中の四国アイランドリーグPlus選抜は埼玉西武と対戦し、3−3で引き分けた。リーグ選抜は3回、押し出しで先制点を奪うと、5回に相手のエラーで2点を追加。試合の主導権を握る。しかし、直後に先発の岩根成海が3ランを浴びて追いつかれる。以降は投手陣が踏ん張り、相手打線を0点に抑えたものの、勝ち越し点を奪えなかった。通算成績は1敗1分となり、10日は久峰野球場(宮崎市)で千葉ロッテと対戦する。

 岩根、7回7奪三振も一発に泣く(南郷スタジアム)
アイランドリーグ選抜 3 = 001020000
埼玉西武        3 = 000030000 (9回引き分け)
[ア] 岩根(徳)−木幡(高)−井川(高)
[西] 中崎−前川−松下−坂元−田中
本塁打  (西)駒月3ラン